3・27佐川氏証人喚問 それでも安倍首相が余裕のワケ

2018年03月26日 17時35分

報道陣に対応する小泉進次郎氏

 自民党(安倍晋三総理総裁)は25日、第85回定期党大会を都内ホテルで開いた。冒頭、安倍首相は「(財務省の決裁文書改ざん問題は)国有地の行政に対する信頼を揺るがす事態となった。行政の長として責任を痛感している。深くおわび申し上げる」と陳謝した。

 安倍首相は演説の中で改ざん問題の全容解明を誓い、「今後、二度と起こらないように(財務省)組織を根本から立て直す。その責任を必ず果たしていく」とも語った。

 筆頭副幹事長を務める“自民党のプリンス”小泉進次郎氏は、安倍首相の発言にかみ付いた。「言葉通りの徹底解明をやらないといけない。首相が『組織を根本から立て直す』という、その根本が今後、具体的に何を意味するのかを注目している」

 財務省の改ざん問題は、衆参両院予算委員会で27日に開かれる佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問が大きなヤマ場。それでも“安倍降ろし”に関しては、来月予定のトランプ米大統領との日米首脳会談など政治日程の目白押しを考慮し、「党内政局は、5月以降に先送りされたムードが漂っている」と同党関係者。

 一方の野党側は、証人喚問に向けて森友学園前理事長の籠池泰典被告に大阪拘置所で23日に接見。26日も行う。野党議員によると、財務省が国有地売却に関する決裁文書から削除した昭恵夫人の「いい土地ですから、前に進めてください」との発言に、籠池氏は「間違いない」と話したという。

 接見後、野党議員は佐川氏の証人喚問で「隠し玉はある」と話し、再び“籠池爆弾”の炸裂を予告した。

 しかし、佐川氏の証人喚問がある27日に、NHKは午前、午後とも「第90回選抜高校野球大会」を放送する予定だったがNHKは26日、センバツを教育テレビで放映し、証人喚問を生中継すると発表した。安倍内閣と距離を置く自民党国会議員はこう話した。

「党大会の前日(24日)に都内で開いた側近議員との会食の席で、安倍首相は心底、余裕の表情だったそう。強気でいられたのは、高校野球中継のおかげで証人喚問の生中継がなく、国民の目が自分に向かないとタカをくくっていた可能性がある」

 安倍夫妻の悪運は強くなかった?