接見議員が語る拘置所の中の籠池被告 異例の長期勾留に抗議の団体も現れたが…

2018年03月24日 17時00分

拘置所の前では籠池被告の釈放を訴える集会が開かれた

 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題に関し、立憲民主党の川内博史議員、希望の党の今井雅人議員、共産党の宮本岳志議員が23日、大阪拘置所に勾留中の同学園前理事長・籠池泰典被告と接見した。

 籠池被告は「健康診断の時に着るような水色の服装」で応じた。安倍晋三首相夫人の昭恵氏が小学校建設予定地について「いい土地ですから、前に進めてください」と話したとされることには「間違いなく言った」と話したという。

 詐欺罪などで籠池被告が妻の諄子被告と逮捕されたのは昨年7月。以後、証拠隠滅の恐れがあるとして、弁護人以外は接見禁止で、詐欺事件では異例ともいえる8か月以上の長期勾留となっている。

 籠池被告は昨年末に痛風を発症し、車イス生活も伝えられたが、議員らによれば「寒くてしもやけができてましたが、顔色も良くお元気そうでした」といい、同じ拘置所内でも会うことができない“別居”状態を強いられている妻の体調を気遣っていたという。

 この日は久々にスポットライトが当たるとあって、機嫌も良かったようで、今井氏は「我々は(勾留に)疑問に感じている」と話したのに対し、籠池被告は不満を口にすることもなかったという。

 野党側としては安倍政権追及で“籠池カード”を今後も使っていきたい考えで、市民団体も同様だ。この日、拘置所の前では、籠池被告の早期釈放を求め抗議活動も行われた。「長男の佳茂氏を呼んでシンボルにしたかったようだが、東南アジアで精神修行中とかで、航空機のチケットの手配が間に合わなかったようだ」とは籠池家の事情に詳しい関係者。

 今井氏らのぶら下がり取材が始まり、テレビでの生中継が始まると同時に「籠池出して、昭恵を入れろ!」などと抗議を開始したが、報道陣からは「大阪はこんなに盛り上がってると言いたいんだろうが、アピールは後でしてくれ」との声も上がった。

 政権与党側は籠池被告の発言に信ぴょう性はないとして、あくまで“詐欺師”の扱いだが、拘置所から出てくれば厄介な相手となる。籠池被告がシャバに出て、一句詠むのは、まだ先となりそうだ。