地元住民反対「羽田低飛行ルート」静観の小池知事は“借りてきたネコ”

2018年03月02日 17時00分

 2020年の東京五輪をメドに導入される羽田空港の新飛行ルートを巡る問題で、小池百合子都知事(65)は1日、都議会の代表質問で“問題なし”との見解を示した。

 外国人旅客者の受け入れ増のため、国は新たに都心上空を通過する飛行ルートの導入を進めている。年間で約705万人増が見込めるが、新宿では高度1050メートル、渋谷では600メートル、大井町では300メートルと過密エリアの真上を飛行機が超低空飛行することになり、地元住民は騒音、落下物、不動産の資産価値低下などを懸念し、各区議会でも見直しを求める動きが広がっていた。

 この日、都民ファーストの会や共産党都議団から新飛行ルート問題を質問された小池氏は「東京五輪、その後の航空需要に向け、羽田の国際便就航を増やすためにも容量拡大は必要不可欠。国に対し、都民の理解が深まるよう騒音影響の軽減、安全管理の徹底、地元への丁寧な対応を求める。国際都市・東京にふさわしい機能強化を図りたい」と新飛行ルートの受け入れを認める構えだ。

 大田区の地元関係者は「美濃部都知事の時に羽田空港を沖合に展開させ、離発着は原則、海から海へのルールをつくった経緯があるように都知事の力は大きい。昨年の五輪会場見直し騒動のように小池氏が国に対し“ちゃぶ台返し”に動いてくれると思ったが…」と“百合子の乱”を期待していただけにガックリだ。

 もっとも小池氏は衆院選での大コケから、もはや“借りてきたネコ”状態となっている。都議会自民党の秋田一郎幹事長からは「(衆院選で)都民を置き去りにして、時間と税金をムダにしただけ。何が何でも結果を出す姿勢が欠けている」「東京に対する愛情が感じられない」とボロクソの言われようだった。

「新飛行ルート問題の管轄は公明党の石井啓一国交相で、都議会を回すためにも公明党とは関係修復しなければいけない。今の小池氏にケンカしろというのは酷なだけ」(都政関係者)

 昨年のようなハデな立ち回りはもう見られない!?