山尾氏発案「憲法9条改正試案」に味方のリベラル派激怒のワケ

2018年02月08日 17時00分

ミーティングに出席した山尾氏

 立憲民主党の山尾志桜里衆院議員(43)が7日、国会内で行われた同党つながる本部主催「なぜ解決しない? 待機児童解消に向けたミーティング」に出席した。2年前、山尾氏は国会で「日本死ね」のブログを取り上げ、待機児童問題解決を訴え、一躍“時の人”となった。だが、昨年“ダブル不倫疑惑”騒動を起こし、混乱の責任を取って民進党を離党、枝野幸男氏(53)が10月に立ち上げた立民に入党した。

 この日は「お母さんたちが、きちっと声を上げてつながれば社会は変わる。立民は前向きに政策をつくって、政治を変えていきたいと思います。できます!」と語った。だが、茂木敏充経済再生担当相(62)の秘書による選挙区有権者への線香配布問題が発覚したのに伴い、本紙既報通り、山尾氏も民進党政調会長時代(2016年)に自らが支部長を務めた政党支部から選挙区内の有権者に、線香などの支出があった問題を蒸し返された。与党内で山尾氏に説明責任を求める声が上がっても“雲隠れ”していただけに、この日の発言が注目されたが、この問題には一切触れなかった。

「立民の福山哲郎氏や希望の玉木雄一郎代表は公職選挙法改正を訴えたが、与党側はまだ何も応じてない。山尾氏の本音は、茂木大臣と同様、逃げ切りたいのでは」(政府関係者)

 その後、山尾氏はBSフジLIVE「プライムニュース」の「徹底議論『憲法改正』“自衛隊明記”の行方 9条2項維持?削除?」に生出演。与野党の論客と議論を交わした。憲法問題は子育て支援と並ぶ得意分野だけに、山尾氏は自衛隊の活動に一定の歯止めをかける憲法改正を訴えたが、番組終了後には、味方であるはずのリベラル勢力から批判の声が上がった。

「山尾氏の9条改正試案は、安倍首相の憲法改正に付き合っているから反対だ。去年の衆院選で憲法改正論は話に出ていない。山尾氏を支援した地元有権者も困惑していると聞いた」と野党関係者は激怒した。山尾氏は憲法改正を巡る与野党協議のキーマンと目されているが、ここでも波乱が予想される。