茂木大臣「線香問題」追及も野党が懸念する山尾氏の“過去”

2018年02月02日 17時00分

山尾志桜里氏

 国会は茂木敏充経済再生担当相(62)の秘書による選挙区有権者への線香配布問題と森友問題で応酬が交わされた。

 参議院予算委員会で立憲民主党の蓮舫氏(50)は1日、茂木氏が支部長を務める自民党の政党支部(衆院栃木5区)が、地元の有権者に線香や衆議院手帳を無償で配っていた問題を厳しく追及した。

 公職選挙法では、政治家が選挙区内で金銭や品物を配る行為が禁止されている。最大の焦点は、茂木氏の秘書による行為が公選法にある「類推」に抵触するかだ。

 茂木氏は線香や衆院手帳を無償で配布したことを認めた上で、蓮舫氏に後援会関係者の通夜や葬儀に出席した秘書が線香を配った目的を質問されると「政党活動、党勢の拡大を含め、さまざまな目的を持って進めております」と答えた。

 民進党の石橋通宏参院議員(52)は秘書が線香を配った際、口頭で名乗ったり、名刺を配ったりして茂木氏を類推させる行為がなかったのか聞いた。茂木氏は「政党支部の活動として行っており、私の代理で行ったわけではない」と強調した。

 野党6党(立憲民主党、希望の党、民進党、共産党、自由党、社民党)は2日に国会内で総務省担当者を呼び「茂木線香問題に関する野党合同ヒアリング」を行うと発表した。

「過去には類似案件で議員辞職や閣僚辞任の前例がある。茂木氏を大臣辞任に追い込む構えだ」(野党国会議員)

 だが、民進党内では追及が及び腰にならざるを得ない事情があるという。昨年“不倫疑惑”で世間を騒がせた山尾志桜里氏(43=現・立民)が過去に同様の線香問題があり、それを蒸し返されないか危惧しているのだ。

「山尾氏は民進党政調会長(2016年)の時に自らが支部長を務める政党支部から選挙区内の有権者6人に香典など4万4875円を出した問題が発覚した。山尾氏は、民進党の統一見解として政党支部の支出は禁止されていないと弁明したが、与党側にこの論理を持ち出されると茂木氏に対する追及がしぼむ」と民進党関係者。

 スネに傷の野党がどこまで茂木氏を追い詰められるか。