名護市長選「パンダ誘致」で論争?

2018年01月17日 08時00分

 任期満了に伴う来月4日投開票の沖縄県名護市長選(28日告示)で「“パンダ誘致”も争点の一つだ!」と話題を集めている。

 同市長選挙は、3期目を目指す現職の稲嶺進氏(72=社民、共産、自由、民進などが推薦)と、新人で前市議の渡具知武豊氏(56=無所属、自民、公明推薦)の一騎打ちになる見通し。最大の争点になるのは、沖縄・宜野湾市に設置されている米海兵隊普天間飛行場の名護市辺野古への移設問題だ。

 辺野古移設に反対の翁長雄志沖縄県知事(67)を支持する野党の「オール沖縄」勢力と、早期移設を実現させたい安倍政権との“仁義なき”バトルで、もう一つの争点になりそうなのが“パンダ誘致”だ。稲嶺氏が8日に会見を開いた際、沖縄県と連携して市内観光施設「ネオパークオキナワ」にパンダを誘致し「大きな観光資源として整備したい」と、ぶち上げたのがきっかけ。パンダといえば、昨年6月12日に上野動物園でジャイアントパンダ“シャンシャン”が誕生。母親の“シンシン”とともにパンダ舎の屋内展示場で公開された後は、事前の申し込みがないと観覧できないほどの人気。とはいえ、名護市にパンダ誘致は実現するのか。

 毎年、中国に支払うパンダのレンタル料金はペアで8000万円。ほかにも冷暖房完備のパンダ舎建設の莫大な建設費などの費用がかさむ。ここにかみ付いたのが、稲嶺氏を猛追する渡具知陣営。推薦する自民党の国会議員は「稲嶺市長は、選挙公約にパンダ誘致を明言した。誘致に成功したらエサ代など諸々の費用は年間、名護市の小中学校の給食無償化が可能になる金額。渡具知武豊さんの支持者は『市民は、パンダに笹を食べさせるお金があるなら給食無償化を実現してほしい!』と猛反発している」。

 現在は稲嶺氏が優位な状況とも伝えられているだけに、稲嶺氏の掲げる“パンダ誘致”を攻撃材料にして、渡具知陣営に有利な風を吹かせたいが、果たしてうまくいくか。