枝野幸男代表(53)率いる立憲民主党に26日、2人の“猛女”が加わった。蓮舫参院議員(50)と山尾志桜里衆院議員(43)。ともに今年の政界を荒らした“戦犯”ともいえるだけに2018年の火種となりかねない。

 先に動いたのは山尾氏。10月の衆院選では無所属で当選後、立民の会派(国会院内でのグループ)に所属していたが、午前中に枝野氏と会談し、正式に入党した。

 一方、蓮舫氏は午後、民進党に離党届を提出し、枝野氏に入党届を手渡した。年内に了承される見通しだ。蓮舫氏は「民進の政策を誰よりも分かっている私が行くことで(立民と民進党を)良い形でつなぎ合わせることができれば」と話し、民進党へ揺さぶりをかけた。

 山尾氏と蓮舫氏はともに国会では“安倍キラー”で知られ、枝野氏は心強い戦力を得たようにも見えるが、永田町は冷ややかな見方をする。

 政界関係者は「蓮舫氏と山尾氏は民進党を崩壊させた2人。蓮舫氏が代表の座を投げ捨て、代表選となり、前原体制となったところで、山尾氏のスキャンダルが出た。疫病神もいいところで、希望の党からすれば、よく引き取ってくれたと拍手でしょう」と突き放す。

 立民の政党支持率は選挙直後こそ野党第1党で15%前後をつけていたが、12月に入って急落。10%を切るメディアも出てきた。不倫疑惑に開き直った山尾氏への反感は強い。また執行部はいずれも民主党政権と同じで、あのウンザリ感が思い出されれば、支持率下降に拍車をかけかねない。

 さらに女のバトルもある。本紙既報通り、山尾氏と不倫疑惑があった倉持麟太郎弁護士(34)は蓮舫氏の二重国籍問題での担当弁護士でもあった。

「山尾氏と蓮舫氏は犬猿の仲なのは有名な話。両雄並び立たずですから、主導権争いで醜いバトルになりかねません」(永田町関係者)

 民進党崩壊の災いを呼んだ猛女2人を引き受けた立民は、大試練の年を迎えそうだ。