民進党の蓮舫元代表(50)が、同党の大塚耕平代表(58)の示した「新党構想」や党勢回復プランの見通しに激怒し、立憲民主党入りを熱望している。

 25日、蓮舫氏は立民の枝野幸男代表(53)と永田町の衆議院会館で会談。終了後、報道陣に「(立民の)綱領や原発、政策などについて、いい意見交換ができた」と、立民入党を決めた山尾志桜里衆院議員(43)の後を追い、年内の離党を検討していることをうかがわせた。蓮舫氏が民進党を離党した場合、7~8人の保守系参院議員を立民に連れて参加するともいわれているが…。

「蓮舫氏は人望がない。一緒に行く仲間がいるかは疑問だ。それでも党執行部を批判した以上は、民進党に居場所がない。勝手に立民に行けばいいこと」とある民進党関係者は突き放す。

 その一方で蓮舫氏は、今年8月に民進党を離党し希望の党の創設メンバーとして参加した“モナ男”こと細野豪志氏(46)らと舞台裏で、新党結成の動きもみせている。

 希望の党幹部は「細野氏は、希望を出て新党立ち上げを模索している。蓮舫氏は、保守系の民進党参院議員を連れて加わるとの見方も。彼らが政党助成金が欲しいのなら、(期限となる)年末までわずか。(細野氏の離党は)ないと思いたいが…蓮舫氏が(新党結成の合流に)乗り気なら十分にあるかも」と肩を落として打ち明けた。

 蓮舫氏と細野氏が急ピッチで新党結成の話をしたのにはワケがある。

「蓮舫氏は、プライドが高いタイプの政治家。このまま民進党に残っても代表復帰は到底ムリ。細野氏は衆院選で惨敗後、得意の発信力も影を潜め落ち込んでいた。2人ともまだ若いし、もう一花咲かせたい心情が一致したのでは!?」(前出の希望幹部)

 民進党を離党し立民入りするか、それとも新党立ち上げか? 蓮舫氏は自分にとって“都合のいい道”を模索しているのだろうが、いずれにしても時間はあまりない。年内に決着できるのか。