希望への合流白紙撤回で民進は存続 先送りになった100億円超の“分捕り合戦”

2017年10月28日 17時00分

 民進党は27日、両院議員総会を開き、前原誠司代表(55)は「一定の方向性を定めたうえで辞任する」と改めて表明した。焦点だった民進党の希望の党への合流は白紙撤回され、党は存続。希望の党、立憲民主党への振り分けは当面先送りされることになった。

 民進党は衆院選後に希望へ合流し、解党される手はずだったが“排除”されたメンバーが立民を結党。フタを開けてみれば立民が希望を上回り、野党第1党へと躍り出た。前原氏は「政治は結果責任。(合流は)正しいとは言えない」と頭を下げるしかなかった。

 参院に残っている民進党議員の中で、もはや落ち目の希望へ合流を望む議員は少数。勢いに乗る立民へなびくのが大半を占める。ただ、それでも現時点では動くのは時期尚早と民進党の存続を叫ぶ声が相次いだ。
「民進党の参院議員の頭の中にあるのはいかに2年後の選挙で風に乗るかと、党に残っている100億円以上のカネのことしかない。解党すれば『党資金は国庫に返上しろ』との声が湧き上がる。参院は民進党の最大の支持母体である連合の組織内議員が多く、選挙情勢とカネを有効に生かすために、本部から(移籍に)待ったをかけている」(永田町関係者)

 小西洋之参院議員(45)は「民進党から希望の党への政党交付金の提供は憲法に違反する」とまで問題提起し、希望の民進党出身議員に返金まで求めている。この日の両院総会で議決された党存続も“カネは現状維持”が第一に確認された。

 ただ、この莫大なカネを巡って、民進党はまた得意の内ゲバともなりかねない。衆院選で無所属で当選した岡田克也元副総理(64)をはじめ、13人の民進党系議員は衆院で「無所属の会」の新会派を結成したが、民進党存続が決まり、本籍に戻ることになる。

「前原氏は代表辞任後に希望へ移籍する。後任の代表選では初代代表だった岡田氏や、辞めたばかりの蓮舫氏がまた出てくるのではないかと噂されている」(党議員秘書)。金庫のカネがすっからかんなら、カネの切れ目は縁の切れ目と、すんなり別れられたものだが…。