【衆院選】落選した希望・若狭氏と当選した自民・鈴木氏との差はどこか

2017年10月25日 17時00分

当選した鈴木隼人氏

 小池百合子東京都知事(65)が率いる希望の党は、小池氏のお膝元・東京で立候補した結成メンバーですら次々に落選した。小池氏の側近で前職、若狭勝氏(60)は、選挙前に楽勝ムードが漂っていたのに、小池氏の地盤だった東京10区で落選。自民党の鈴木隼人氏(40)が当選した。

 選挙コンサルタントや「カラス(ウグイス嬢の男版)」を務める選挙事情通は東京10区をこう分析した。

「若狭氏は希望の党の看板にもたれかかり、有権者目線の努力が足りなかったのでしょう。若狭氏を筆頭に落選を風向きや小池氏のせいにする落選者は少なくありません。希望の党候補は小池氏の応援に依存した人ばかりでした」

 一般的な知名度では劣る鈴木氏はどのような選挙活動を行ったのか。

 同事情通は「市民にPRする姿勢を分かりやすく表現。都議選の時に鈴木氏は、昼休みにも寸暇を惜しんで、都議候補のために1人で事務所前でビラ配りをして、『あのビラ配りのイケメンのお兄さんは国会議員さんなの?』と近所の噂になっていました。自民党のポストにおごらず、草の根的な努力が当選の要因でしょう」と指摘する。

 そして、SNS利用の巧みさも挙げる。

「『北朝鮮からミサイル来るの?』と心配する小学生に話しかけられて真摯に対応した鈴木氏は、一般人から話しかけられやすいように1人で立ち、多くの一般人との対話を写真付きでフェイスブックで拡散した。子供、女性、老人を喜ばせると、周囲にテープレコーダーのように語りまくるから、副次的な拡散力は絶大です」(同)

 通常、タレントや有名政治家が応援に訪れたシーンをツーショット等でSNSに載せる候補が大半だ。もしくは、大雨でずぶ濡れの中、演説するプロモーション映像のような画像をアップし、有権者が主人公ではなく、候補者が主人公のような書き込みを行う。しかし、鈴木氏は一般人との対話を写真入りで、しかも相手のプライバシーに考慮したモザイク入りでSNSにアップしたのだという。