「このハゲーー!!」の暴言騒動で自民党を離党した豊田真由子氏(42)が6日、正式に埼玉4区から無所属で出馬することが決まった。

 4区ではほかに自民党公認の穂坂泰氏(43)ら4人が出馬予定。豊田氏は苦戦が予想されているが、彼女なりに「どうしても負けられない理由」がある。

 一つは地元住民への罪滅ぼしだ。豊田氏は先月18日に謝罪会見を行った後、連日選挙区内の主要駅前にピンクの「本人」タスキをまとい出没。どの駅に出動するかは本人のみぞ知るで、ネット上ではレアポケモンばりに“ナマ豊田氏”の目撃談が書き込まれている。

「テレビのワイドショーなんかはハゲのADをチョイスして彼女の取材に当たらせている。完全にネタ化しているが、4区での知名度は抜群。他陣営は『侮れない…』と警戒心を強めている」とはテレビ関係者。

 もう一つは夫婦関係の修復だ。騒動後、逃げ込むように入院した豊田氏に代わり、霞が関のキャリア官僚である夫が一部週刊誌で胸中を告白。一連の醜聞を謝罪する一方で「妻は政治に対して命をかけてやっていたと僕は思っています」とフォローしていたが…。

 政界関係者は「現在の夫婦関係は良好とは言い難いようです。実は夫も将来的な政界進出に色気を持っていて、あの騒動がなければ、今回の衆院選で自民党から声が掛かっていた可能性が高い。実際に四国地方のある県から出馬要請が来ていたといいます。それがあの騒動でご破算になってしまった」と話す。

 キャリアプランを狂わされた夫と妻の間に亀裂が走ったことは言うまでもない。

 それだけに今回の選挙にかける豊田氏はすさまじい。

「当選すれば汚名返上。夫婦のキズナも復活というわけです」(同)

 持ち前のフットワークでドブ板選挙に徹する豊田氏。くしくも公示日の10日は自身のバースデーでもある。神風は吹くか――。