永田町に“秘書難民”大量発生

2013年01月21日 11時00分

 永田町で“秘書難民”が大量発生!! 昨年12月の衆院選で民主党などの議員が落選し、約800人もの秘書が無職になっていた。年が明けてもなお再就職先が見つからない秘書たちが“難民”となりさまよっているのだ。ある元秘書は「ツテのあるところにはすべて顔を出しましたが、全滅です」とガックリ。議員のプライベートの世話が採用条件だったり、履歴書が即ゴミ箱行きだったりと、元秘書たちに行き場はないという。

「まだ決まってないんですよ」と永田町の議員会館にある喫煙所で、元民主党議員秘書の男性がため息をつく。昨年12月16日に失職が決まった秘書たちは、急ピッチで就職活動に励んでいたが、明暗が分かれている。

「私が落選議員と事務所の後始末をしている間に、どんどん採用が進んでいたみたい。出遅れてしまった」

 狙い目は自民党と日本維新の会の新人議員だ。現在でも秘書ポストが空いている事務所は多い。

「ツテのあるところは全滅でした。だから飛び込みで営業をかけるのですが、うまくいかない。事務所に履歴書を持って行っても、秘書が受け取って、議員に見せることなくゴミ箱にポイなんですよ。後から来た人間が自分よりも高給になるかもしれないからって捨てちゃう。自分もポイ捨ての経験があるから分かります」と前出の元秘書。

 秘書には公設と私設があり、給料には格差がある。そのため私設秘書が公設希望の履歴書をポイ捨てすることもあるというのだ。

「採用の条件がちょっときつくて…」と話すのは別のベテラン男性秘書。前に仕えていた議員が落選してすぐに自民党関係者から某事務所への誘いがあったという。ただ…「議員の家族の世話もしてほしいという条件でした。さすがに断ってしまいました」という。

 永田町関係者は「伝統的に自民党議員は政策担当秘書ではなく“生活”担当秘書を求めているんですよ。政策は自分でやるという自意識過剰な先生が多くて。結局、肩書は政策秘書なのに、やっている仕事は議員の身の回りの世話なんてことも少なくありません」と指摘する。

 議員秘書を仲介する業者もおり、多くの元秘書が登録している。ある若手元秘書は「登録したけど望み薄です。この仲介業者は国会議員からお金を取るんですよ。議員がツテで秘書を見つけた場合はタダなわけで、わざわざ業者に金を払うなんて最後の最後の手段でしかない」とへこんでいる。

 安倍晋三首相(58)は再チャレンジに成功したが、元秘書らの将来は見通せない。「もうどこでもいいですよ」。秘書難民は、今もさまよっている。

 

借金1千万円!落選の横粂氏フリーターに