「希望の党」だけじゃない!小池劇場の恐るべき第2幕

2017年09月26日 17時15分

「希望の党」設立会見を行った小池氏

“小池劇場”国政版にさらなるサプライズ!? 自民党の安倍晋三首相(63)は25日午後6時、28日召集の臨時国会冒頭で衆議院を解散し、“国難突破解散”と命名すると発表した。そのほんの3時間半ほど前、東京都の小池百合子知事(65)は自ら国政政党「希望の党」を立ち上げて、衆院解散について「大義が分からない!」と猛批判してみせた。小池氏が先制攻撃を仕掛けて再び国政に関与する背景にある本当の狙いは? しかも小泉純一郎元首相(75)という強力援軍がついて自民党がビビッているとの情報も――。

 小池氏が都庁で開いた緊急会見は当初、東京・上野動物園の“新アイドル”ジャイアントパンダの赤ちゃん「香香(シャンシャン)」の名前発表だけだとみられていた。

 ところがフタを開けてみると、その約30分後に新党立ち上げを宣言したのだ。側近の若狭勝衆院議員(60)、民進党を離党した細野豪志元環境相(46)が進めていた新党結成の動きをあえて「リセットする」と話した上で「希望の党」設立を発表し、自ら代表に就き党の運営に「直接絡んでいきたい」と言い切った。

 希望の党は同日、都選挙管理委員会を通じて総務相に政党の届けを提出し、受理された。出された書類には、前出の両氏ら9人の国会議員名が記載されていた。

 自民党は突然の“小池劇場”再演に大パニックに陥った。

「小池氏の緊急会見は、安倍首相の衆院解散の表明に合わせて、計画したのだろう。広報戦略としては、悔しいが小池氏に軍配が上がる。会見で『希望の党』と書いたフリップを見て、早い段階から準備していたのだと分かった」(自民党関係者)

 さらに小池氏は“隠し玉”を用意。会見後の夜、新党結成にエールを送ったのが、かつて「結婚するのではないか!?」と永田町で噂された小泉純一郎氏だった。この日夜、小泉氏と会談した後、話の内容を報道陣に聞かれた小池氏は「原発です。『頑張れ!!』と励まされた」とニッコリ。小池新党に小泉氏がついたことが、衆院選でどんな意味を持つのか。

「小池氏は“脱原発”を旗印に新党を立ち上げるために動いていた。安倍首相は、小泉元首相の『北朝鮮が原発テロを起こす危険性がある』とした忠告を無視。現在も原発輸出を政策にしている。小泉元首相は、3年前の都知事選で“原発即時ゼロ”を公約にした細川護熙元首相を支援したが、安倍・自民党が推す舛添要一氏に敗れた。今回の衆院選では、小池氏にリベンジを果たしてもらうためにバックアップすることが予想される」(政界関係者)

 早くも与党の“最大抵抗政党”となりそうな希望の党。現時点で与野党から参加の国会議員は10人以上、政治家として資質のある候補者は50人以上いるとみられる。「立候補者たちは絶対に受かりたいので、与野党問わず自分の党を出て、“小池頼み”で希望の党に加入する国会議員がいる。大規模な政党になる可能性も」(永田町関係者)

 衆院選日程は「10月10日公示―22日投開票」となる。今後の小池氏の予定は都議会本会議(26日に代表質問、来月5日閉会)と、地球温暖化対策の会議出席に伴うパリ訪問(10月21~25日)などがある。この日程では同22日の投開票日は日本に不在となるが…。

 小池氏は会見で「私自身は都政で重要な役目を担っている」として、知事と国政の“二刀流”に意欲を示した。だが、共同代表を置くかどうかを「今後、検討する」と話すのを聞いた安倍・自民党内では「都議会期間中に知事を辞任か?」と警戒を強めている。

 自民党国会議員は「例えば小池氏と小泉元首相の共同代表なら問題ないが、このまま単独で希望の党の代表となれば、国政を都知事が決めるのかという問題や、兼務する余裕があるのかという世論が湧き上がり、都知事を辞める必要がある。ひょっとして小池氏は都議会の期間中に辞任するんじゃないか。そして、政界再編も視野に入れた国政復帰を目指し、“ポスト安倍”に名乗りを上げるかも…」と話す。

 希望の党立ち上げに加え、世論の注目を集めるために都知事を電撃辞任するという恐るべき第2幕が開く可能性もゼロではない?