これが安倍内閣のアキレス腱

2013年01月14日 10時00分

【藤本順一、上杉隆の言いたい放談】2013年1月11日掲載紙面から

 

 安倍晋三首相(58)が掲げるデフレ脱却の“アベノミクス”で円安が加速し、株価は連日上昇し、第2次安倍政権はロケットスタートを切ったかのように見える。本紙「永田町ワイドショー」藤本順一氏、元ジャーナリストで公益社団法人・自由報道協会理事長の上杉隆氏は、今後の安倍政権の試金石となる重要ポイント、不安の芽を鋭く指摘した。

 

 藤本:安倍政権は発足前から経済政策への期待感から円安株高が進み、市場は沸き立っています。上杉さんは年明け早々、オーストラリアでゴルフキャンプに励んだようで逆に円安で泣いた口ですね(笑い)。

 

 上杉:ホント損した気分ですよ。それでも夏の参院選まで、安倍政権は順風満帆と予想してしまった手前、温かい目で応援するメッセージを送りたい(笑い)。米国では新大統領誕生から100日間はバッシング禁止のハネムーン期間でもありますからね。

 

 藤本:確かにまだ政権はスタートしたばかりで評価する段階じゃないが、長期安定政権を望む立場から、スポークスマン役の菅義偉官房長官(64)にはひと言、言っておかないと。

 

 上杉:政府と日銀の政策協定をめぐって、麻生太郎副総理(72)の発言を菅氏が打ち消してしまった件ですよね。

 

 藤本:そう、官邸の雑用係、秘書役にすぎない菅氏が、主の発言をひっくり返してどうするの。本人は大物ぶりをアピールしたいのだろうけど、出過ぎた言動は慎んでもらいたいね。第1次安倍内閣が失敗したのは、官房長官を務めた塩崎恭久氏(62)の分をわきまえない言動が官邸の指揮命令系統を混乱させたからだった。

 

 上杉:官房長官の発言なんて役人からのメッセンジャーでしかない。逆に都合の悪い発言があると官邸が打ち消すもの。そこで混乱して、自爆していく姿を描いたのが拙著「官邸崩壊」です。菅氏はぜひ読んで勉強してください。