「原稿朗読」失言の江崎沖縄北方相 野党の狙い撃ち確定

2017年08月09日 17時30分

 衆院当選6回で初入閣した江崎鉄磨沖縄北方担当相(73)の“素人発言”が止まらない。

 国会答弁で「役所の原稿を朗読する」などと漏らして野党の批判を浴びたのが5日。8日には、安倍政権が掲げてもいない日米地位協定の見直しに言及、自ら火消しに躍起となった。

 内閣府での8日午前の記者会見で江崎氏は、日本にも配備されている米軍新型輸送機オスプレイの墜落事故(オーストラリア沖)について質問され「日米地位協定をもう少し見直さないといけない」と述べた。

 沖縄は、日本に駐留する米軍人らの法的地位や米軍基地の運用などを定めた地位協定の抜本的な見直しを求めてきた。ただ、米側との交渉は難航を極めるだけに「運用改善」で対処するのが政権の方針だ。米軍属の対象を縮小する補足協定を結んだが、地位協定自体は1960年の発効以来、一度も改定されていない。

 8日午後3時すぎ、担当閣僚になって初めて降り立った那覇空港で江崎氏は「安倍政権の方針に沿った発言だ」と、手にしたメモ用紙に目を落としながら地位協定発言を弁明した。見直しは地位協定本体の改定に限らないとの認識を示し、軌道修正を図ったが、自ら語った“素人”を証明した形となった。

「『役所の原稿を朗読する』『北方領土問題については素人』などの発言に加えて、日米地位協定の見直しですから、単なる言い間違い、不勉強では済まない。協定を結ぶ米国側からも“なぜこんな人物が大臣なんだ”と問題視されかねない。自民党内では二階俊博幹事長の肝いりで入閣しただけに守られそうですが、野党が最もボロが出やすい新閣僚として標的にするのは間違いない」(永田町関係者)

 野党は、先の国会でも答弁に不安があった金田勝年前法相(67)や稲田朋美元防衛相(58)を集中攻撃しており、秋の臨時国会で江崎氏に照準を合わせるのは間違いない。