逮捕!籠池容疑者 森友事件決着後はどうする?

2017年08月02日 07時30分

 大阪地検特捜部は7月31日、学校法人「森友学園」(大阪市)が大阪府豊中市に建設予定だった小学校を巡り、国の補助金を不正に受給したとして同学園の前理事長籠池泰典(本名・康博=64)と妻の諄子(本名・真美=60)両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。2月に問題発覚以降、繰り広げられてきた“籠池劇場”は逮捕により大きな局面を迎えたが、騒動の中心にいた籠池容疑者の今後に早くも注目が集まっている。

 当初、籠池容疑者は安倍晋三首相(62)への尊敬を語り、計画を断念した小学校の名誉校長(後に辞任)には昭恵夫人(55)を据えた。だが、疑惑が深まる中で「はしごが外された」となるや、立ち位置を激変させ、安倍首相夫妻にキバをむいた。さらにパフォーマンスに磨きをかけ、昭恵夫人が経営する居酒屋に押しかけて首相から寄付されたとする100万円を返金しようとしたが、その札束は上下だけが本物で中身はハリボテというとんでもない代物だった。

 この日も出頭に先立ち、一句詠むなど、パフォーマンスは健在だったが、詐欺容疑での逮捕に加え、学園が運営する塚本幼稚園(大阪市)に府や市が出した補助金をだまし取ったとする詐欺容疑でも捜査が続いており、立件される見込みだ。

 そんななか、関係者の間で話題になるのは籠池容疑者の今後だ。今回の問題の影響で、森友学園は4月に民事再生法の適用を申請。教育者としての再起は一筋縄ではいかない。抜群の知名度を誇るようになっただけに芸能界への“転職”も考えられるが、ある芸能関係者は「やたらマスコミを使ってアピールはするけど、何を求めてるのかサッパリ分からない」と指摘。「大阪のオッサンがほえてる感じ。ウケを狙ってるにしてはレベルが低い。吉本(興業)さんが使うとも思えない」と笑いの本場関西だけに厳しいジャッジだ。

 一方、永田町では政界転身を期待する声も。

「結果的に安倍政権を追い込んだのは間違いない。都議選の自民党の演説会でも安倍批判したように“反安倍、反自民のシンボル”として、野党が白羽の矢を立てる可能性はある」(永田町関係者)

「大人力検定」で知られるコラムニスト・石原壮一郎氏(54)は「最初は悪役のオッサンが出てきたという感じだったが、逮捕まで一貫して悪役からブレなかった」と評した。

 3月の籠池容疑者のブチ切れ会見を「悪い大人力」と切って捨てた石原氏だが「加計学園の加計孝太郎氏(理事長)にはこのまま逃げ切ろう、周りも守ろう、かばおうとずるい大人の配慮みたいなのが働いていて、『美しくない大人力』みたいなのが感じられるが、籠池容疑者は悪役は悪役だけど、ある種の潔さが感じられた」と指摘。

「弁は立つし度胸もある。逮捕はされたが今回で、裏にもっと悪いヤツがいて貧乏くじを引かされたと思った人もいるだろうし、一定数のファンもいる」と分析したうえで、こう籠池容疑者再生プランを披露した。

「ずっと教育に携わってきたのだから、経営者は無理でも教育評論家はできる。後は、裏に手を回して政治家とかに便宜を図ってもらったりしてるので『裏道評論家』『コネクション・コンサルタント』なんてのもアリかもしれない。悪人のレッテルを貼られてもそれを貫けば、何か突き抜けた評価を受けてしまう世の中だったりしますから」

 現時点では“インチキなおじさん”かもしれないが、思わぬ形で政界やお茶の間に籠池容疑者が登場する日が来るかもしれない。