安倍追及 蓮舫民進のお家事情

2017年07月26日 17時30分

 久々に鋭いツッコミを見せた蓮舫・民進党に光は差したのか!? 学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、衆参両院予算委員会での2日間の閉会中審査が25日、終わった。何とか介入疑惑を晴らそうとする安倍晋三首相(62)を鋭く追い込んだ蓮舫代表(49)だが、勇ましく見えたのは表面だけ。足元では、唯一の後ろ盾だった野田佳彦幹事長(60)が、幹事長辞任の意向を示し、いよいよ苦しくなっている。

 安倍首相は、友人の加計孝太郎氏が理事長を務める「加計学園」による獣医学部新設計画を把握したのは今年1月20日とする24日の衆院予算委の閉会中審査での答弁を巡り、釈明に追われた。それ以前に計画を知っていたとする過去の答弁との矛盾を蓮舫氏に指摘されると、「おわびして訂正したい」。蓮舫氏は「全く信頼できない」と猛反発した。

 25日の参院予算委の閉会中審査でも首相は前出の答弁を踏襲し、加計学園の計画を把握したのは国家戦略特区の申請が認められた1月20日だと強調。6月の参院決算委での「国家戦略特区への申請段階で承知した」などの答弁は誤りだとした。

「記録は廃棄され、記憶はなくす。首相は聞かれて初めて修正する。国会に対する姿勢を国民は疑っている」と蓮舫氏。このやりとりを見る限り、蓮舫氏が首相を“やりこめた”印象だったが…。

 蓮舫氏はその後、民進党本部で開いた都議選の惨敗を総括する両院議員懇談会に出席。席上、後ろ盾だった元首相の野田佳彦幹事長が惨敗の責任を取り辞任することを表明した。唯一の味方に見捨てられた?

 執行部による総括案では都議選結果を「惨敗」とし、告示前に候補者の離党が相次いだことが「党に大きなダメージを与えた。党勢も回復できなかった」と分析。党再生に向けては「『解党的出直し』の内実を全員で共有するべき」とした。

 蓮舫氏は「新世代の民進党をつくりたい」と幹事長を含む執行部人事に着手する意向を表明。自身の衆院選対応についても、参議院から衆議院小選挙区への鞍替えについて「(前回総選挙で)負けた東京の小選挙区を対象に最終調整を行い速やかに結論を出す」と意欲をみせた。

 だが、懇談会に出席した所属議員からは「突き詰めて議論すれば、党が必ず割れる。今後、仲間と離党を考えたい」「蓮舫代表が辞めないと、民進党は変われない。求心力もない」などの声も。

 蓮舫氏は「体制を何とか強化したい。衆院選が近い。勝つための組織にしていきたい」と話したが、党再建の道筋は全く見えていない。

「野田氏しか蓮舫氏を支えていなかった。後任の幹事長には、旧民主党政権で要職を経験した安住淳代表代行や前原誠司元外相、枝野幸男前幹事長の誰かに決まることが予想される。しかし、必ず“たらい回し人事”と批判が出るでしょう」と蓮舫氏と距離を置く民進党参院議員。

 総括案には、都議選で圧勝した小池百合子知事(65)が最高顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」との連携を「検討・議論していく必要がある」とも明記された。これに対し、民進党関係者は「蓮舫代表は都民ファとの連携をどうしたいのか? 民進党が犬死にしないためにも早急に結論を出すべきだ」とシビレを切らしている。

 国会で活躍してみせても、蓮舫氏の苦しい立場は少しも変わらない。