加計学園問題の主役・前川氏に政界進出の仰天プラン

2017年07月12日 08時00分

 政府の国家戦略特区制度を活用した学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画を巡り、文部科学、内閣両委員会の連合による閉会中審査が10日、衆参両院で開かれた。参考人招致された前川喜平前文部科学省事務次官(62)は「特区担当は内閣府だが、背景に官邸の動きがあった。和泉洋人首相補佐官がさまざまな動きをしていた」と述べた。都議選での自民党惨敗の一因にもなった加計学園問題の主役の前川氏が今後、政界進出するという仰天プランがささやかれている。

 前川氏といえば、事務次官在職中、子供や女性の貧困問題の実地調査として、東京・歌舞伎町の“出会い系バー”に週3~4回も出入りしていたことが報じられた。

 その件について、前川氏は「『調査』という言葉は適切でなかった。読売新聞になぜ(記事が)出たのかを問題にすべきだ。官邸と読売新聞記事は連動していると感じた。国家権力とメディアの関係は問題だ」と持論を展開した。

 また、安倍晋三首相(62)の意向として、文科省に獣医学部新設への対応を急ぐよう和泉氏から促されたと主張。加計学園の理事長は安倍首相の友人が務めている。

 和泉氏から昨年9月上旬に首相官邸4階の執務室に呼び出された前川氏は「獣医学部新設への対応を早く進めるように」と求められた。和泉氏はその際に「首相は自分の口からは言えないから、私が代わって言う」と述べたと答弁した。

 自民党国会議員は「前川氏は閉会中審査で、安倍首相が『(官邸から文科省への)圧力は一切ない』とした中で、改めて『首相官邸の意向が強く働いた』という認識を示した。加計学園に決まった経緯に、菅義偉官房長官は『行政がゆがめられたことは一切ない』とし、前川氏は『加計学園ありきだった』と主張。両者の意見は真っ向対立したままだ。新しい話は出てこなかった」と解説した。

 その前川氏の今後に関しては「政界に進出するのでは?」との情報が流れている。永田町関係者は「前川氏が次の衆院解散、総選挙で立候補するかに注目が集まっているんです。永田町では“打倒・安倍自民党”を旗頭にした際に、秘密兵器として名前が挙がるほどの人材だと評価されている」と指摘した。

 前川氏は反自民の象徴になるのか。実は前川氏の“反自民”の姿勢は、今回の加計問題で始まったわけではない。

「小泉政権の(行財政改革における)三位一体改革時に初等中等教育企画課長だった前川氏は自身の名前、喜平をもじった『奇兵隊、前へ!』なるブログを開設し、政府与党を批判した。また民主党政権の大臣官房審議官時には、朝鮮学校への高校無償化にも尽力するなど、思想的には一貫して野党寄りでした」(政府関係者)

 加計学園問題で野党側やメディアに流出した文科省の部文書を巡って、自民党の平井卓也衆院議員(59)から「あなたが流出させたといわれている。まさかそんなことはないですよね?」と問いただされたが、前川氏は「お答えを差し控えたい」と肯定も否定もしなかった。

「文科省内には前川氏シンパの前川グループが存在し、連携を取っているといわれています。前川氏は自身の出会い系バー通いが読売新聞で報じられたのを、官邸とメディアの癒着と批判したが、官邸側は『前川氏と民進党が“一体”になっている』と警戒している。確かに声がけしていても不思議ではないといわれていますが、民進党本体が年内に分裂含み。それより、小池百合子都知事の『都民ファーストの会』が国政に進出し『国民ファーストの会』になれば、若狭勝さんや渡辺喜美さんが前川氏を担ぎ上げる可能性が高い」(永田町関係者)

 安倍首相の“晋”の字は父親の晋太郎氏、そして「奇兵隊」を創設した幕末の志士・高杉晋作に由来するといわれる。よもや前川氏が“奇兵隊”になって牙をむいて出馬する事態になれば、全面戦争は避けられない。