安倍首相 与謝野馨氏お別れ会で感謝の念「政策調整の達人だった」

2017年07月06日 17時00分

実行委員長を務めた安倍首相

 第1次安倍内閣の官房長官など重要閣僚を歴任し、5月21日に肺炎で死去した与謝野馨氏(享年78)の「自民党・与謝野家合同お別れ会」が5日、東京・南青山の青山葬儀所で営まれた。

「みだれ髪」で有名な明治の歌人、与謝野晶子と与謝野鉄幹の孫でもある与謝野氏は、40年以上にわたる政治家人生で、文部大臣や通産大臣、官房長官や経済財政担当相を歴任。政界では“財政再建論者”として広く知られた。

 2010年、与謝野氏は新党立ち上げで自民党を除名されたが、今年4月に復党。4つのがんと闘いながら、咽頭がんで声を失った後も信念を貫き通した。

 お別れ会には、実行委員長を務めた自民党の安倍首相をはじめ、与謝野氏がかつて秘書を務めた中曽根康弘元首相(99)、二階俊博幹事長(78)、大島理森衆院議長(70)、森喜朗元首相(79)ら政財界などから2500人が参列した。

 安倍首相は「多くの人たちが先生を『政策通』と評するが、国会運営の達人でもあった。政策を練り上げ、議論を粘り強く行って合意に導いた政策調整の達人、それが先生の真骨頂だった」と悼んだ。

 第1次安倍内閣で与謝野氏に“総理の女房役”である官房長官を引き受けてもらったことに触れ「入院を余儀なくされた私と、内閣をお支えいただいたことへの感謝の念は、とても言葉では言い尽くせない」とも語った。

 中曽根元首相は「国家の未来を見据えたその高い政治能力を失うことは残念であり、寂寞(せきばく=さびしい)の思いだ」と弔辞をささげた。