【東京都議選】安倍首相が“参戦”した理由

2017年06月27日 17時15分

都議選に参戦した安倍首相

 安倍晋三首相は26日、東京都文京区で開かれた都議選の自民党公認候補の集会で演説し「新しい議会が良くて古い議会が悪い…そんな議論は間違っている。仕事ができる議会かできない議会かを決めるのがこの選挙戦だ」と述べて、「古い議会を新しい議会に」と訴えている小池百合子都知事(64)率いる都民ファーストの会との対決姿勢を鮮明にした。自民党都連によると、23日に告示された今回の都議選で、首相が応援に入るのは初めて。

 告示前、安倍首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)問題や豊田真由子衆院議員(42)が男性秘書に「このハゲーーっ!」と暴言を吐いて離党届を出したことを受け、党内では「安倍首相が都議選候補者への応援に入るのはマイナス。応援は見送られるだろう」という観測が持たれた。

 しかし、この日、候補者応援に入った。応援入りは当日午後に発表され、直前まで調整が続いたことをうかがわせた。その背景にはある理由が隠されていた。

 自民党関係者は「選挙戦の基本は、候補者本人が選挙区をくまなく駆け回り、有権者に支持を訴えること。ところが、都民ファ候補者の中には、小池氏の応援演説が終わると、その日の選挙戦を終えて、さっさと引き揚げる者がいるという。“小池人気”だけを頼って、自分で戦おうとしないんです。自民党の感覚だと到底、理解できない。だから、安倍首相自らが応援し、対決姿勢を鮮明にして選挙戦を戦い抜けば勝てると踏んだんです」と話す。

 小池氏は応援演説で各選挙区に入ると連日、絶大な人気で迎えられる。だが、聴衆は小池氏の演説が終了すると、都民ファ候補者をあまり気に留めることもなく、その場を立ち去ることが目立つ。

「告示日まで選挙事務所すら決まっていなかった都民ファ候補者もいた。チラシは都民ファの政策だけが記してあり、候補者本人の政策が書かれていないものが多い」(前出の関係者)

 講演会で大勢の支持者たちを前に、安倍首相は「24年前、日本新党ができた(結党は1992年)。都議会にもあったんです。しかし、今は1人もいません。我々のように改革ができる議会が求められている」と力強く語った。