豊田真由子議員の暴言騒動で「損した人」「得した人」

2017年06月24日 17時00分

豊田議員の暴言騒動で加計学園問題も吹っ飛んだ

 出来レース疑惑まで出た!?「永田町のピンクモンスター」こと豊田真由子衆院議員(42)の暴言&暴行騒動のおかげで命拾いした人物がいる。学校法人「加計学園」の獣医学部設立問題で、盛んに名前が報じられている萩生田光一官房副長官(53)だ。豊田氏と萩生田氏は同じ細田派(清和会)の所属。永田町では先輩の疑惑をかき消すために、後輩の豊田氏が「体を張った?」なんて噂まで飛び出している。一方、ガックリなのは、23日に記者会見を行った文部科学省前事務次官の前川喜平氏(62)。会見では“爆弾発言”も飛び出したが…。

 

「このハゲーーっ!」から始まる豊田氏の暴言音声データのインパクトはすさまじく、騒動発覚から3日目の23日も収まらない。小林麻央さんの悲報はあったものの、ワイドショーでは軒並み時間を割かれて特集された。

 

 園遊会での宮内庁職員とのトラブルなど、豊田氏のクレーマーぶりは本紙昨報通り。イメージカラーの「ピンク」から「永田町のピンクモンスター」「モンスター・クレーマー」と一部で呼ばれていた。

 

 自民党はこの日告示された都議選への影響を考慮し、豊田氏に離党を促し、早急な幕引きを図った。同氏もすんなり離党を受け入れ、体調不良を理由に都内病院に入院した。政界関係者は「男性秘書は彼女から暴行を受け、警察に被害届を提出しているという。いまは国会閉会中。傷害容疑での逮捕もあり得る」と語る。

 

 豊田氏の横暴に耐え切れず、事務所を辞めた秘書は100人以上とも。

 

 ある出版関係者によると「テレビ各局や週刊誌には『私も物を投げつけられた』などの被害電話が相次いでいる」(出版関係者)そうで、今後も強烈なエピソードが飛び出しそうだ。

 

 その裏で胸をなで下ろしているのが、加計学園を巡る一連の問題で、渦中の人となった萩生田氏だ。

 

 文科省は20日に「萩生田副長官ご発言概要」と題する文書を公表。そこには「官邸は絶対やると言っている」「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」などの言葉が記されており、萩生田氏が獣医学部設立に向け、文科省に圧力をかけていた疑いが持たれている。

 

 萩生田氏は事実関係を否定しているが、文科省との間でどのようなやりとりがあったかは、あいまいなまま。萩生田氏への疑惑が深まる中で飛び出したのが豊田氏の暴言&暴行トラブルで、萩生田氏の疑惑はワイドショーからはかき消された。

 

 萩生田氏と豊田氏は同じ細田派に所属する先輩・後輩の間柄。永田町では“豊田問題”で萩生田氏の話題が小さくなったことから「最初から出来レースだったんじゃないか」と勘ぐる声や党内からも「ある意味、先輩のピンチを後輩が身をていして守った」と豊田氏を評価する声まで出ている。

 

 前出の政界関係者も「気性の荒い豊田氏が、すんなりと離党要請に従ったのには驚いた。次の衆院選では対立候補を立てないとか党執行部と何らかの裏取引をしたのでは?なんていう噂も流れている」と話す。

 

 一方、トホホな展開になりそうなのが、加計学園問題で「総理のご意向」などと記された文書の存在を証言した前川氏だ。23日午後、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見を開き、真相解明の「キーパーソン」として、和泉洋人首相補佐官(64)を指名。「和泉さんがシナリオ、絵を描いたのではないか」とぶっ放した。同日夜、和泉氏は「そのようなことは一切ない」と否定している。

 読売新聞で報じられた「出会い系バー通い」についても「(情報のリーク先には)官邸の関与があったように思う」。

 

 最後は色紙に「個人の尊厳 国民主権」と“辞世の句”を記し「公務員は普段自分を抑えている。しかし、それぞれに尊厳がある。信念を持ってやってほしいと後輩に伝えたい」と力説。物腰は柔らかだったが「自分のように告発する人、出てきて~!」という心の叫びにも聞こえた。

 

 その切なる思いも“豊田爆弾”ですっかり、かき消されそうな雰囲気となっている。