【識者が占う都議選の行方】前田日明氏「小池さんのゴールは総理のイス」

2017年06月23日 17時00分

前田日明氏

 東京都議選(7月2日投開票)が23日告示された。小池百合子都知事(64)が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」の参戦で、地味な都議選が一変。自民党東京都連との因縁バトルの行方に注目が集まっている。識者はどう見ているのか。格闘技界のご意見番でリングスCEOの前田日明氏(58)に聞いた。


 小池さんって、これまでの政治家人生を見ても立ち回りがうまいよね。全体の局面を見て、どっちが優勢か不利か、逆転できるかどうかをキャッチする嗅覚が優れている。

 おそらく、今回の都議選で都民ファーストの会と支持勢力で過半数を握ることになるんだろうけど、小池さんは都知事がゴールじゃないよね。当然、その先に総理のイスを狙っている。

 自民党を離党したのは女だから甘く見られたくないのもあるけど、安倍首相にいつまでも頭を下げているワケにもいかないってことでしょ。東京都は13兆円もの予算を握っていて、韓国やノルウェーと匹敵する。それも軍事費なしだからね。

 小池さんは今回の都議選でガラガラポンして、都政運営を自分のやりたいようにしたいワケで、都が握る巨額のカネや経済利権を米国が見過ごすワケはないよね。小池さんと安倍首相は同じ穴のムジナで、米国に対し「言うことを聞きますから、うまく取り計らいお願いします」と互いに流し目合戦しているんだよ。

 気になっているのは小池さんの側近になっている若狭勝衆院議員。昨年、都知事選から小池さんを自民党の中で一人応援していて、都議選前に離党した。なんで自民党にいたのかよく分からない人で、元は東京地検特捜部で、日歯連事件では自民党を捜査していて、その党から公認されて、議員になっていることからして、おかしな話。検察という組織は結局、CIA(米中央情報局)と一体なんですよ。

 安保法制や共謀罪が成立したのも米国の意向に従っているだけ。アベノミクスの正体も国民年金や厚生年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が株式マーケットに巨額の資金を入れて、株価をつり上げているだけ。テレビ局もスポンサー企業に政府が投資してくれるんだから、忖度して、政権への批判もしにくくなる。共謀罪なんて五輪が終わって、テロ対策のお題目が消えたら、政権に盾突いている人たちを片っ端から挙げていくよ。

 話がそれたけど、若狭議員は国政の方で小池新党をつくる可能性があって、集まりそうなのが米国べったりの元民進党の長島昭久議員や、日本維新の会を離党した渡辺喜美議員なんでしょ。そのうち小泉進次郎議員も合流するんじゃないの。小池さんは木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)みたいなもので、のちに気付いたらとんでもない大物となっている狡猾さを持っていると思うよ。

(リングスCEO)