蓮舫代表(49)の民進党が都議選(23日告示、7月2日投開票)を目前に控え、またまた離党者を出した。蓮舫氏の側近、柿沢未途衆院議員(46)の妻で党公認候補者だった柿沢幸絵都議(47)が無所属で都民ファーストの支援を受けるという理由で離党届を提出したのだ。

 柿沢氏は、妻が蓮舫氏に“三くだり半”を叩きつけたため、同僚議員からは冷たい視線が。そのためか、ついに役員室長の辞任届を提出した。夫婦間に溝ができ離婚に発展しなければいいが7日、柿沢氏は報道陣に辞意を固めた理由について聞かれても「すみません」としか答えられなかった。

 ある民進党参院議員は「大苦戦した前回の都議選が15議席。今回の都議選の予想議席数が2議席。その1つが幸絵氏のはずだった。ここまで公認候補者の離党が相次ぐとは想定外。幸絵氏の公認は取り消されるが、都議選をどう戦えばいいか、方向性を示すのが蓮舫代表の役目だ」と語る。ちなみに今回の都議選の同党公認候補者は23人だ。

 柿沢氏が執行部を去ったことで、都議選終了後に民進党内では“ポスト蓮舫”を決める代表選挙の開催が現実味を帯びてきている。

「選挙結果は蓮舫氏の責任問題に発展する。水面下で蓮舫執行部と距離を置いてきた前原誠司氏や玉木雄一郎氏が会合を重ねてきた。都議選で惨敗すれば、蓮舫降ろしは確実だ」(民進党関係者)

 相次ぐ民進党からの離脱者。これではまるで蓮舫氏を主役にした“三くだり半劇場”だ。だからといって、党内を見渡して“ポスト蓮舫”はなかなか見つからないのが現状。一部では、匿名ブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」を国会で取り上げ一躍有名となった山尾志桜里衆院議員(42)の名前が取りざたされているが「山尾氏は安倍内閣1強に立ち向かう最後の切り札です!」(前出の同党参院議員)という人材不足ぶり。

 都議選での有権者の関心といえば、自民党東京都連と小池百合子知事(64)が率いる地域政党「都民ファーストの会」のバトル。“三くだり半劇場”のエンディングは、蓮舫氏の代表失脚となりそうだが、そうなっても世間の目は民進党には向けられないかも…。