小池氏側近の若狭氏も“進退伺”怒りの自民「元検事が党任せか」

2017年05月31日 10時00分

 東京都議選(6月23日告示、7月2日投開票)を目前に控える中で若狭勝衆院議員(60)が、小池百合子知事(64)率いる地域政党「都民ファーストの会」の応援などで自民党に“進退伺”を提出、これに対して同党が激怒している。

 若狭氏は小池氏の側近と言われ、昨年夏の都知事選では自民党の方針に反旗を翻し、小池氏を応援。その後、昨年10月、小池氏の衆院議員失職に伴う東京10区の補欠選挙に立候補した際、議席を失いたくない自民党が若狭氏を応援し、当選を果たした。

 都議選では、都議会自民党と都民ファーストの会が“仁義なきバトル”を展開する。

 若狭氏は「組織の論理からすると、都民ファースト応援は問題がある。しかし、立場を明確にしたかった」と話した。

 一方、二階俊博幹事長(78)は、若狭氏が離党届ではなく、進退伺を提出したことに「除名も想定の範囲内だ」と話し不快感をあらわにした。党内からも「若狭氏は元東京地検公安部長で弁護士という白黒つける職業を経てきた。なのになぜ自分の進退を決められず、党に任せるのか。党所属の政治家としては、若狭氏の反党行為が理解できない」と怒りの声が上がった。

 若狭氏の“進退伺騒動”は、小池氏が昨年の都知事選に出馬する直前に、当時の谷垣禎一(72)執行部に「進退伺」を提出したときの“二番煎じ”とも受け止められている。

「小池氏も自発的に離党の意思を示しておらず、いまだに自民党籍のまま。今月、小池氏は会見の中で『自民党本部』とは協調路線をアピールし、『自民党東京都連』を批判する手法を使った。将来の“ポスト安倍”を見据えて党側の反応を見極めたいのか。我々は小池、若狭両氏が窮地に陥ったときに手を差し伸べてきたのに、恩をあだで返すのか」と自民党関係者は語る。