蓮舫代表(49)率いる民進党が、得意の“お家騒動”をまたまた引き起こし「解体→崩壊」に突き進んでいる。

 同党の細野豪志衆院議員(45)は13日、憲法改正を巡る蓮舫執行部の姿勢に不満があるとして、代表代行の辞任届を野田佳彦幹事長(59)に提出し受理された。離党は否定した。

 細野氏は10日発売の月刊誌「中央公論」で、教育無償化などを柱にした憲法改正私案を公表していた。蓮舫執行部は安倍政権下での改憲に消極的で、細野氏の改憲私案公表には党内で賛否が割れていた。

 代行辞任の理由について、細野氏は「憲法に対する考え方の違いだ。今の執行部は改憲に消極的だ」と話した。細野氏をめぐっては、川勝平太知事(68)の2期目任期満了に伴う静岡県知事選(6月8日告示、25日投開票)への出馬が取りざたされた。

 民進党関係者は「党内では、現職の川勝氏がなかなか出馬宣言しないから混乱が起きたとみられている。細野氏は現時点で『川勝氏が知事選に出るなら出馬はしない』と否定しているが、有権者に党内の混乱ばかり注目される」と嘆く。

 蓮舫氏は、側近中の側近だった細野氏の代表代行辞任に「ちぐはぐ感を見せてしまったことは、支援してくださっている方に大変申し訳ない…」と陳謝した。

 同党では今月10日、長島昭久元防衛副大臣(55)が離党届を提出。党としては「重大な反党行為」として離党届を受理せず、除籍(除名)処分にする方針を確認している。
 それに続いて細野氏。今後、離党も視野に入れていると見られている。蓮舫執行部はなぜ引き留められないのか。

「党内では、去年から長島氏が離党の意向があると噂されていた。野田佳彦幹事長は去年、長島氏の政経フォーラムが行われた際、アポなしで会場に現れ、離党を引き留めたといわれている。細野氏は、執行部に前原誠司氏(元民主党代表)が入ってからギクシャクするようになった。蓮舫氏なら安倍内閣に選挙で勝てると見込んで代表に選んだが、期待ハズレ。党内の議員は求心力のなさに失望し、離党を選ぶ空気が漂っている」と前出の関係者は話している。