初予算成立・小池知事に追い風 築地バッシングで自民の“自爆”

2017年03月31日 17時00分

予算成立後、取材に答える小池氏

 都議会第1回定例会が30日に閉会し、小池百合子東京都知事(64)にとって初の予算案が成立した。この定例会を荒れたものにしたのは築地市場の豊洲移転を推進する都議会自民党による築地へのネガティブキャンペーンだった。

 これまでは人気のある小池氏を刺激しないようにしていた自民党だが、今回は違った。小池氏が豊洲移転をするかしないかの判断をしあぐねている今こそがチャンスと捉え、ねちっこい追及にかじを切った。市場関係者は「3月は自民党も報道も一斉に『築地は危険だから豊洲へ行くべきだ』という論調になった。ネットでもすごく広まった。この流れの背後には首相官邸がバックにいるなんてささやかれていますよ」と明かした。

 小池氏は「築地はコンクリートに覆われているから安全」との発言でダブルスタンダードを批判され、また「市場のあり方戦略本部」の設置を表明するなど混迷。一時の勢いは落ちていた。

 しかし、自民党の“自爆”に救われた。都政関係者は「自民党の築地へのネガティブキャンペーンは度が過ぎていました。ある業界団体は『明白な営業妨害』と声明を出したほど。また、都議会でも意味のない時間の引き延ばし工作を連発し、都職員の不興を買いました。途中まではよかったんですけど、やりすぎたんですよ」と話した。

 前出の市場関係者は「移転派か中止派かにかかわらず、みんな自民党に怒ってます」と憤る。小池氏も予算成立後に「築地バッシングの様相を呈していた。現に営業されている人もおり、営業妨害との声が寄せられている」と自民党の手法を批判した。

 自民党が築地バッシングをすればするほど、もともと自民党と深いつながりのあった市場関係者の気持ちは小池氏に傾く。小池氏にとって自民党の大チョンボは追い風になったようだ。