学校法人「森友学園」籠池泰典理事長の国会証言に一番ビクビクしているのは誰だ!? 安倍晋三首相(62)からの“100万円寄付疑惑”の真偽を巡り、いよいよ籠池氏の証人喚問が23日に迫ったが、野党が早々にトーンダウンしていることは本紙既報通り。籠池氏側から出てきた振込票などの物証は信ぴょう性が「?」で「これでは首相のタマは取れない…」という。

 籠池氏の証人喚問は衆参両院の予算委員会で実施される。与党は喚問を区切りに事態収拾を図る構え。民進党など野党は、日報問題で稲田朋美防衛相(58)への辞任要求も強める。

 喚問の焦点は、国有地が評価額より格安で売却された経緯や、籠池氏が語る安倍首相側からの寄付の有無だ。首相は学園側とつながりの深い昭恵夫人(54)を含めて否定するが、籠池氏が主張を貫けば、首相側に立証責任が及ぶ可能性がある。

 しかし、ある野党関係者は「籠池氏があやふやな証言をすれば、彼を担いだ野党がダメージを負う。すでに野党各党は、証人喚問後の逃げ道を作ることに必死ですよ」と話す。

 23日が来ることを恐れているのは、安倍首相でもなければ、昭恵夫人でも稲田防衛相でもない。ヤバイ方向に走りだしていることに気づいた野党自身というから滑稽だ。

 さらにもう一人。籠池氏の証人喚問にビクビクしているのが大阪府の松井一郎知事(53)だ。

「そもそも今回の件は問題だらけの同学園の小学校設置認可申請を、あっさり『認可適当』とした大阪府の問題。トップの松井氏が『知らない』では済まされない。籠池ファミリーのアクの強さでワイドショー化してしまっているが、松井氏はいつ自分に(追及の)矛先が向くか、ひやひやしている」とは政界関係者。

 籠池氏自身、近しい人物に「一番イヤなヤツは首相でも稲田でもない。松井や!」と、こぼしており「証人喚問で松井氏の名前を連呼する可能性がある。そうなれば当然無視はできない」(政界関係者)。

 野党内では籠池叩きから松井叩きにシフトチェンジしようとする動きもある。

「自民党も今回は、かばわない。先日、某テレビ番組に出演した橋下徹前大阪市長が小学校の認可経緯について『(大阪は)国から相当圧力を受けた』とブチまけたことに、官邸が大激怒。『松井のクビを差し出せ!』という声が上がっている」(前出の野党関係者)

“籠池劇場”が終わり、ようやく本題に入ればいいが…。