中国狂気の宗教弾圧 靖国も“邪教”扱い

2012年12月26日 16時00分

 26日に首相に就任する予定の自民党の安倍晋三総裁(58)は22日、沖縄県・尖閣諸島の実効支配を強化するため現地に公務員を常駐させるとした衆院選公約の実施を、当面先送りする方針を固めた。「竹島の日」式典の政府開催も先送りの方向だ。中国、韓国との関係では、「首相在任中に参拝できなかったのは痛恨の極みだ」と語った靖国神社参拝の問題もある。その靖国神社を何と中国は“邪教”認定しているという――。

 

 古代マヤの暦が12月21日で終わっていることから、「マヤの予言」として21日に地球が滅亡すると騒がれたが、滅亡しなかった。中国では、1980年代に生まれたキリスト教系の宗教組織「全能神」がマヤの「末日説」を利用し、「全能神を信じれば救われる」として、急激に信者を増やした。そのため、中国政府は「邪教」と認定する全能神のメンバーら1300人以上を拘束した。

 中国で「邪教」とは「カルト宗教」の意味だ。中国情勢に詳しいジャーナリストの南郷大氏は「日本人にとってはショッキングな話ですが、中国政府の公式見解ではオウムや法輪功、全能神とともに、靖国神社も“邪教”に認定しているというのです」と説明する。中国政府が日本の総理大臣や閣僚が宗教法人である靖国神社を参拝することをいつも攻撃するのは、“邪教”という根拠だからだという。

 それにしても、神や宗教を否定する共産主義の中国で、なぜ全能神のような“邪教”が広まるのか。宗教が流行するような土壌が、中国には存在するのだ。

「中国という国は、個人の努力によって自分の運命を変えていける社会ではありません。北京や上海など大都市の共産党幹部の家に生まれれば、ボンクラでも一生遊んで暮らせます。逆に内陸部の農村で農民の子供に生まれたら、どんなに努力しても一生、貧農のままで高等教育を受けることもできない。自分がどんなに努力しても運命を変えられない社会で生活する人間は、その反動で超自然的な力=宗教を信じやすいんです」(南郷氏)

 中国では90年代にも「法輪功」という気功集団が大流行したことがあった。これもどんなに努力しても、自分の運命を変えられないため、カルトに走ったということなのだろう。

 歴史を眺めても、中国の支配者はその末期には、宗教に悩まされてきた。

 

「歴史的に中国は、太平天国の乱とか白蓮教徒の乱とか、古くは黄巾の乱とか、新興宗教の反乱によって時の王朝が崩壊しかけたことがたくさんあります。ですから中国政府にしてみれば全能神の台頭が恐ろしくてたまらないのでしょう」(同)