“都議会のドン”政界引退、石原元都知事参考人招致で小池都知事高笑い?

2017年02月09日 07時00分

“都議会のドン”こと内田茂都議(77)が7月の都議選(定数127)への出馬を見送り、政界を引退することが濃厚となっている。以前から地元で行われる千代田区長選の結果を参考にするといわれていたが、擁立した候補が小池派候補に大差で敗れたとあっては、結論は1つしかなかったようだ。また、小池百合子東京都知事(64)が、ドン同様に追い詰めていた石原慎太郎元都知事(84)も、都議会に参考人招致されることが決まった。

 都政関係者は「民主党に勢いがあったころの都議選(2009年)で内田氏は落選しているように、逆風の選挙で勝てるほど強くなかった。もともと年齢の面からも不出馬に傾いていました」と指摘する。千代田区長選の責任論も浮上していた。

 内田氏自身は正式に引退を表明しているわけではない。しかし、自民党都連は今月中にも空白となっている千代田区の候補者を選定する意向。内田氏ではない候補となりそうだ。

 自民党東京都連の下村博文会長(62)は7日、都内で記者団の取材に応じ、都議選に向け「今月中に全ての選挙区で公認候補者を決定したい」と述べた。自民系会派で現在60議席を確保していることを念頭に、60人ほどを擁立する考えを示した。

 都連は既に52人の都議選公認候補を発表している。一方、小池氏が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」は単独過半数を視野に、60人超の候補擁立を目指す構え。ほぼ全選挙区で、再び小池氏派と自民都連が対決する可能性がある。都民ファーストの会はどうするのか。

「内田氏の選挙区ということで気合が入っています。これまでにタレントのエド・はるみの名前も出ました。また、(都知事選で自民都連の意向に反して小池氏を支援した)7人の侍から尾島紘平練馬区議も注目されています」(都議会関係者)

 6日に公認が出た尾島氏(28)の選挙区は調整中。若くてイケメンであることから、刺客として期待値は高い。小池氏の元秘書で、「小池氏の指令が出れば断れないだろう」(前同)という。

「ドン」という守旧派のイメージがついてしまい、タレントやイケメンのような対立候補相手となると、内田氏には厳しすぎる選挙が待っていたはずだ。
 内田氏が13年の都議選で復活当選するまでの落選中も院政を敷いていたことを思えば、今度も都連内に影響力が残る可能性はある。内田氏の立場を継ぐのは都連幹事長を務める高島直樹都議(66)だが…。「最近は小池氏への批判を口にせず『知事の演説は100点だ』などと会合で発言するなどおとなしい。内田派と呼ばれる都議も少なくなっていました。反内田派が会派を離脱したり、党内刷新を訴えたりと統制はとれなくなっています」(前出の都政関係者)

 築地市場の豊洲移転問題を扱う特別委員会では、石原氏らの参考人招致が決まった。都議会自民党の抵抗もなく、ドンの影響力はすでに見当たらない。このままいけば調査権限の強い百条委員会の設置も現実味を帯び、石原氏への追及が本格化すると思われる。

 政治ジャーナリストは「石原氏は政界引退してからかなり老け込んでいます。すっかりおじいちゃんになった石原氏が責められる様子に『かわいそう』と同情が集まらないとも限らない」と指摘する。

 小池氏にスキがあるとしたら、やりすぎだと反感を買うことくらいか。