小池都知事と安倍首相 知らぬ間にまいていた不安の種

2017年01月11日 17時30分

 小池百合子東京都知事(64)が10日、首相官邸で安倍晋三首相(62)と会談した。約20分の会談では、2020年東京五輪・パラリンピックをめぐる仮設費用負担などについて話し合ったとみられる。

 会談後、小池氏は「オールジャパンで連携し、ワクワク感のある大会に導くために協力することを確認した」と話した。

 夏の東京都議選について突っ込んだ話はなかったようだ。自民党関係者は「小池氏と安倍首相の個人的な関係は決して悪くない。菅義偉官房長官とはうまくいっていない小池氏ですが、表情に出さず笑顔で握手する余裕があります」と明かした。今はまだお互いに様子見なのだろう。

 しかし、五輪・パラリンピックへの協力体制となると、いささか気がかりなこともある。小池氏は自身が気づかないうちに、不安の種をまいていた。

 政府関係者は「今年は五輪反対派の活動が活発になりそうです。昨年はあまり目立ちませんでしたが、五輪に反対するグループが集まって大きな団体になるとの情報を得ています」と明かした。

 小池氏は五輪会場見直し問題をブチ上げて、いかに五輪に税金がかかるかを暴いた。会場見直し問題が取りざたされるたびに、ネットでは「五輪はもう返上しよう」との書き込みが増えた。

 大会組織委員会への不信感も拍車をかけた。

 潜在的にいた五輪開催に否定的な人が声を上げやすくなっている。小池氏は東京五輪・パラリンピックの成功を口にするが、小池氏自身が五輪反対派を増やす格好になってしまったことは否めない。

 今後、五輪・パラリンピックを盛り上げるため小池氏は関係するイベントに精力的に出席する考え。五輪返上は現実的ではないとはいえ、反五輪のムードを打ち消すのは骨が折れそうだ。