今年下半期の話題を席巻した小池劇場のヒロイン・小池百合子東京都知事(64)が2017年に向け、ひそかにリベンジに燃えていることがあるという。

 22日の記者会見で今年1年を振り返った小池氏は「(都知事選中)銀座4丁目で2回目の演説をしたとき、三越と和光の通りが人で埋め尽くされていて感動した。別の候補者(マック赤坂氏)も赤を着ていたのが緑に変わってビックリした」と印象深い場面を挙げた。

 だが、いいことばかりではない。都議会自民党との対立や五輪・パラリンピック競技会場の見直し問題では会場の変更が実現しないなど、思うようにいかないこともあったはずだ。小池氏は「腹は立てないようにしています。(来年やりたいことは?)そうですね。お正月中に考えます」と話したが、ひとつだけやり残したことがある。

 都政関係者は「流行語大賞を取れなかったのはショックだったみたいです。事前にあれだけ『都民ファースト』を推してましたから。まさか『盛り土』の方が上に行く(トップテン受賞)なんて思っていなかったでしょう」と指摘した。確かに小池氏は「『都民ファースト』が今年の流行語になればいい」と強調していた。

 来年の夏には都議選があり、“都議会のドン”との対決はどうなるか、小池劇場の見どころはいっぱい。自身が代表を務める政治塾「希望の塾」が「希望の党」にバージョンアップし、小池新党となれば、新たな流行語を生んでリベンジするチャンスでもある。

 もっとも流行語大賞に選ばれるほどのインパクトある行動をとれなければ、改革の旗を掲げる小池氏は潰され、劇場もすぐに“終演”となるだけだ。17年も息つく暇はなさそうだ。