安倍晋三首相(62)が、政界を引退して1年になる橋下徹氏(47)と24日に、都内で“クリスマスイブ会談”を開く。

 今年7月以来となる両者の会談には、菅義偉官房長官(68)と日本維新の会代表で大阪府知事の松井一郎氏(52)が同席する。橋下氏は政界引退後、バラエティー番組「橋下×羽鳥の番組」(テレビ朝日系)への出演や時々の話題を自身のツイッターで積極的に発信するなど、まだまだ政界への影響力が強い人物として注目を集めている。

 日本維新の会といえば、自民党が早期成立を目指した統合型リゾート施設(IR)整備推進法案(カジノ法案)で、野党各党が猛反対した中で賛成し、可決・成立させたのは周知の通り。

「カジノ法案を巡る両者の思惑は、大阪が開催を目指す2025年の万博に合わせてカジノを誘致したかったから。今後、憲法改正の発議を視野に入れた安倍首相は、橋下氏に日本維新の会の連立与党入りを打診するのだろう」と民進党国会議員は指摘する。

 安倍首相は噂される解散・総選挙について「現段階では頭の片隅にもない」と否定。しかし、来年は3月のオランダ総選挙を皮切りに、フランス大統領選(4月)、ドイツ総選挙(9月)と続く“選挙イヤー”。安倍首相もどこかで解散・総選挙を行う可能性が高い。

 そこで注目されるのが橋下氏自身が“政界復帰のシナリオ”を持っているか否かだ。

 政府関係者は「橋下氏は、安倍首相を尊敬している。クリスマス会談の中身は、安倍首相が橋下氏に来年以降、政界復帰の意思があるのかないのかを見極めるものになる。総選挙の出馬よりも、選挙後の新内閣改造で、橋下氏を地方創生担当大臣に任命し、入閣させるのではないか、とささやかれている」と話した。

 会談後、安倍首相と橋下氏は有権者にどんなクリスマスプレゼントをお披露目するのか。