民進党の蓮舫代表(49)の参議院から次回衆院選への鞍替え出馬を巡り、党内でトラブルが起きている。

 永田町では、年明けの“衆院解散・総選挙”説が再び浮上している。そこで注目されるのが蓮舫氏の鞍替え出馬先。同党は都内の小選挙区で、現職の公認候補者をほぼ決定している。

 一時は比例代表名簿1位として出馬することも検討されたが「党の代表が選挙区を持たない比例ではダメだ」と党内から反発が起きたため、選挙区での調整がひそかに進められていた。

「衆院選で野党の連携を目指すより、蓮舫代表の鞍替え先が決まらないことが悩みの種です。東京1区の海江田万里氏、菅直人元首相の東京18区が、有力な選挙区として挙げられた。しかし、両氏とも旧民主党で代表を務めた政治家。蓮舫代表が両氏を選挙区から追い出したと見られると民進党のマイナスにつながる」(同党関係者)

 そんな中、小池百合子東京都知事(64)の衆院議員失職に伴う補欠選挙が10月に行われた東京10区が新たに浮上している。

 同補欠選は、民進党から新人の元NHK記者・鈴木庸介氏(41)が立候補したが、都知事選で小池氏を応援した自民党の若狭勝衆院議員(60)が当選を果たした。

「鈴木氏は、落選した翌日から街頭演説を始め、次の総選挙での当選を目指している。だが、蓮舫氏が衆院鞍替え先の選挙区として10区に関心を持ち始めたといわれる」(前出の同党関係者)

 この日の会見では蓮舫氏に「最近、東京10区の鈴木氏と会ったのか?」と質問が飛んだ。蓮舫氏は「直接会う人もいればSNSで連絡を取っている人もいる。近いところでは鈴木氏と会っている。解散がいつあるか分からないので、気を引き締めるように言った」と動揺した表情で答えた。

 永田町関係者は「蓮舫氏は10区の鈴木氏に選挙区を譲ってもらえるよう説得していたと疑われても仕方のない答え方だった」と指摘している。