今国会で初めて行われた安倍晋三首相(62)と民進党の蓮舫代表(49)らによる党首討論の舞台裏で、激しい“女のバトル”が勃発していた。

 蓮舫氏は7日の党首討論で、自民党が成立を目指すカジノを中心とする統合型リゾート施設(IR)整備推進法案(カジノ法案)に関し、質問。安倍首相と激しい応酬を繰り広げた。

 蓮舫氏は「カジノは賭博だ! 拙速な審議で解禁することには反対だ」と猛批判。これに安倍首相は「視察したことがあるシンガポールの統合リゾートは、カジノだけでなくホテル、劇場、水族館、テーマパークなどもある。外国人観光客が増える中、ビジネスだけでなく、家族も楽しむことができる」と答え、増加傾向の訪日客誘致につながる意義を強調した。

 党首討論の終了後、蓮舫氏と距離を置く民進党議員は「カジノ法案には党内で賛成派がいる。支持者にインパクトを与えられない。なぜ蓮舫代表は、安倍首相に待機児童問題の解消に向けた質問をぶつけ、対案を示さなかったのか。カジノ法案より、待機児童問題の解消の方が党勢回復につながったハズだ」と激怒している。

 一方、今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」でノミネート30語から受賞語に選ばれた「保育園落ちた日本死ね」は、山尾志桜里議員(42)が国会で取り上げたことで話題を集めた。しかし、山尾氏が表彰式に出席すると、ネット上では「山尾氏が作ったわけではない!」と批判が殺到。同党は大ダメージを受けた。

 前出の同党議員は「蓮舫氏は山尾氏を意識して社会保障問題を取り上げなかった可能性がある。同僚の一人は『蓮舫代表は、山尾氏が表彰式に出席して脚光を浴びて嫉妬した』と言った。山尾氏は、岡田体制で政調会長に抜てきされたが、ガソリン問題が解決してないこともあり、蓮舫氏に冷や飯を食わされている。両氏は表向き平静を保っているが、仲が良いと聞いたことがない」と話している。冷戦の行方に注目だ。