なぜ?韓国大統領府が税金でバイアグラ大量購入

2016年11月25日 07時00分

醜聞が止まらない朴氏(ロイター)

 いったい誰が何のためにED治療薬を“大量買い”したのか? 韓国の最大野党「共に民主党」の金相姫議員は23日、大統領府が昨年12月、性的不能治療薬「バイアグラ」を60錠購入していたと明らかにした。同議員が医薬品購入内訳資料を入手し、メディアに提供した。女性大統領の朴槿恵氏(64)が服用するとは思えないが――。

 大統領府報道官は「バイアグラが高山病に効果があると聞き、今年5月に朴槿恵大統領が標高の高いアフリカの都市を外遊するのに備えて買ったが、一度も使用しなかった」と主張している。

 しかし資料では、大統領府は昨年12月、別に正規の高山病薬200錠を購入しており、バイアグラ購入の動機に疑念が出ている。ちなみに韓国メディアによると、バイアグラは高山病の予防や症状改善用として売られている薬より75倍も高価だったという。

 バイアグラ60錠以外に、バイアグラのジェネリックの“パルパル”を304錠も購入していたというから驚きだ。

 韓国メディアは、バイアグラ購入が高山病予防・治療のためではないであろうことを盛んに指摘している。

 ある韓国紙は「外遊したエチオピアのアディスアベバは標高2355メートル、ウガンダのカンパラは1190メートル、ケニアのナイロビは1795メートル。一般的に高山病は2500メートルで20%、3000メートルで40%の割合で発生する。そうすると、3都市では高山病にならないはず」と報じている。

 また「バイアグラの成分が高山病の治療に有効だとしても、パルパルは女性の服用が禁止されている。健康状態が最も気になる朴大統領が服用するハズがない」とも。

 別のメディアは「購入は昨年12月で、アフリカ訪問は今年5月。半年前からわざわざ高山病の目的で勃起不全治療薬を購入したのは、現地入りに備え、事前に体の“訓練”をするためだったのではないか?」としており、他にも「バイアグラが職員らの高山病対策だとしても、服用したら副作用で勃起してしまう」という皮肉も出ている。

 韓国の医療関係者は「韓国では、バイアグラは高山病治療のために処方することはできない。勃起不全治療の目的以外に使用するのは禁止だ」と話し、製造元ファイザーの関係者も同様の話をしたと報じられている。

 他にも金議員が公表した資料には、大統領府が胎盤やニンニクを成分にした美容用の注射薬、禁煙補助剤を大量に購入していたことが記されている。

 そんななか、日韓両政府は23日、安全保障分野の機密情報共有を可能にする軍事情報包括保護協定(GSOMIA)にソウルで署名、協定は同日発効した。これまで主に米国を介して共有してきた北朝鮮に関する軍事情報を直接やりとりすることが可能になる。日米韓3か国の連携の前提となる日韓協力を強化、有事の迅速な対応につなげる狙いだ。

 韓国事情通は「これは朴大統領が内政、外交、軍事にどんどん手腕を発揮し、大統領に居座るという意思の表れということでしょう」と言う。

 次々と恥ずかしい事実が暴かれる朴氏だが、政権に居座る気は満々のようだ。