安倍トランプ初会談の裏に怪しい思惑

2016年11月20日 10時00分

 安倍晋三首相(62)は17日(日本時間18日)、トランプ次期米大統領(70)と米ニューヨークのトランプタワーで会談した。日本のメディアは総じて好意的に取り上げたのに対し、米メディアは「何しに来たのか?」と懐疑的だ。2人の関係はどうなるのか?

 

 安倍首相は「ともに信頼関係を築いていくことができると確信の持てる会談だった」と話せば、トランプ氏はフェイスブックにツーショット写真を掲載し、「素晴らしい友人関係を始められたことは喜ばしい」と投稿した。

 

 双方でさまざまな思惑を秘めていた。トランプ氏は大統領選から続く米メディアとの対立はエスカレートの一途。政権人事を巡る混乱や各国首脳とのパイプがないのを指摘されていただけに、安倍首相との会談では、長女のイヴァンカ氏と夫のジャレッド・クシュナー氏、次期大統領補佐官に就任するマイケル・フリン元国防情報局長を同席させ、“外交デビュー”させることで不安を払拭する狙いがあったようだ。

 

 大統領選中にトランプ氏は「在日米軍の駐留経費を日本は全額負担せよ」との暴言が注目を浴びたが、その後、政策ブレーンから現状を聞いた後は全くこの問題に触れていない。「無知というより日本に関心がないだけ。安倍首相と会談に応じたのは、ビジネスの感覚で使えるものは使っておこうということでしょう」(永田町関係者)

 

 一方、トランプ氏とパイプが少ない日本側はこの会談で一気に距離を縮めようと画策。安倍首相はゴルフ好きのトランプ氏に日本製のゴルフドライバーを手土産に持参した。

 

「オバマ大統領に山田パター工房のパターや日本酒『獺祭』を贈れば、来日時にはすし屋の『すきやばし次郎』に招待するなど安倍首相は相手の好みをリサーチし、下手に出るのをいとわないタイプ。プーチン大統領にも気に入られ、永田町で“人たらしの晋三”といわれるゆえんです」(自民党関係者)

 

 キツネとタヌキの化かし合いが始まったようだ。