“たなざらし”豊洲市場 小池都知事が警備費カットで新たな不安も

2016年11月09日 10時30分

 本来なら7日に開場するはずだった豊洲市場の問題が、都議会で“たなざらし”になっている。

 この日、オリンピック・パラリンピック等推進対策特別委員会が開かれた。このように閉会中でも委員会審議はできるのに、豊洲市場移転問題特別委員会は沈黙したままだ。

 都議会が動かない間に小池百合子東京都知事(64)は地下空洞問題の“犯人”と経緯を特定し終えた。さらに、移転までのロードマップまで発表。都議会は置いてきぼりを食っている。

 一方、オリパラ特別委は“都議会のドン”内田茂・自民党都議(77)の後継者である高島直樹都連幹事長(66)が委員長を務め、小池氏のブレーンである上山信一・都特別顧問を追及。上山氏ら調査チームの面々の参考人招致を検討している。

 オリパラ特別委は今後も開かれるということだが、これが豊洲特別委に影響しているという。

 都議会関係者は「オリパラ特別委の日程がどんどん決まるから、豊洲特別委が開けないんです。委員会のメンバーにかぶりがあるし、委員会室も足りないから」と話した。

 いくらでも調整がつきそうなものである。

 都政関係者は「豊洲特別委の委員長もドンに近い都議です。移転推進派だった都議会自民党としては豊洲問題は積極的にやりたくないのでしょう。利権問題が話題になるのは避けたいはず」と指摘した。つまり結託して豊洲特別委を開けないようにしているのではないかというのだ。

 稼働していなくても豊洲市場の維持には1日700万円かかるとされたが、小池氏が警備費をカットしたことで、約500万円になっている。一方で新たな問題も浮上。

「この時期、酔っ払いやホームレスが侵入しかねません」(前出の都政関係者)

 からっぽの市場は雨風をしのげる絶好の場所。課題は山積している。