安倍晋三首相(62)は民進党の蓮舫代表(48)の“二重国籍”問題に関し、初めて「有権者に戸籍謄本を示し、国籍を証明すべきだ」との認識を示した。

 国会議員の二重国籍を巡っては、自民党の小野田紀美参院議員(33)の米国籍が発覚したが、国籍法に基づいて日本国籍選択の宣言を行い、外国国籍離脱の努力義務を果たしていた。

 自民党の三原じゅん子参院議員(52)は13日の参院予算委員会で「蓮舫氏はいつ日本国籍の選択を宣言したのか」「公表しないのは国籍法違反の疑いがある」としてこう追及した。

「少なくとも、こうした役職(旧民主党時代に国務大臣などを歴任)につく前に、国籍法14条の国籍選択の宣言を行ったのか明らかにされていないとしたら、私は大問題だと思います。説明責任を果たすしかないと思っている」(三原氏)

 これを受け、安倍首相は「小野田氏は戸籍謄本を示し、選択という義務を果たしたことを証明した。蓮舫議員、ご自身の責任においては、国民に対して(戸籍謄本を示すなど)努力を払わなければならないものと考えております」と、蓮舫氏に求めた。

 一方、蓮舫氏は戸籍謄本の公開について「極めて個人的なことなので話すつもりはない!」と拒否を続けている。この日も、党本部で開いた会見で「(安倍発言を)聞いていない! 国籍法にのっとって適正な手続きをしている」と説明を避けた。

 永田町関係者は「蓮舫氏は菅直人政権で総理大臣補佐官を務めた。日本維新の会は『国家機密を外国に横流ししたんじゃないか?』『国会議員失格だ!』と大問題にしている。蓮舫氏は国籍法14条に規定された国籍選択の宣言をいつ行ったのか、党員・サポーターのためにも明確にすることが求められている」と話した。