安倍首相肝いりの“網タイツ女王”が悪戦苦闘

2016年10月04日 17時00分

 安倍内閣で“網タイツ女王”と自ら公言する稲田朋美防衛相(57)と丸川珠代五輪担当相(45)の2人が、民進党の参院議員の蓮舫代表(48)に代わって衆院予算委員会で質問に立つ論客たちに悪戦苦闘している。

 3日の同予算委員会で、民進党の前原誠司元外相(54)は、稲田氏が過去に雑誌の対談で「米軍が日本に駐留している一番の理由は、米国の利益であって、日本を守るためではない」と語っていたことを掘り返し、「考え方に変わりはないか?」と追及した。

 稲田氏は「どの対談なのか。事前に質問通告をいただいていないので、承知していない」。前原氏は「通告はしている。我々の政権のときは、(野党からは)質問項目だけだった。一つも文句を言わずに全部答えた」と胸を張った。

 しかし前原氏は国土交通相だった2009年、「事前通告がなかったから答えられない」と答弁し、批判されたことがあった。実はブーメランだったが、稲田氏はそこを突けなかった。

 民進党関係者は「稲田氏は、9月30日の同委員会で辻元清美氏に終戦記念日8月15日の全国戦没者追悼式を欠席したことを追及されて涙目になった。安倍首相に信頼されてトントン拍子で自民党三役、重要閣僚になったが、中身が伴っていないことを露呈した」と話した。

 また、丸川氏は都知事選挙の応援演説で東京都の小池百合子知事(64)を「スタンドプレーはできるけどチームプレーはできない」と批判していた。ところが、丸川氏自身が大臣に就任すると「東京五輪に向けて都知事と担当大臣の密なる連携は欠かせない」と言いだし、急接近した。

 この日、民進党の大西健介氏(45)が2020年東京五輪・パラリンピック大会の経費見直し協議の行方を不安視する声があることを指摘。丸川氏は「立場は違うが、先輩としての小池都知事を尊敬している」と答弁し、野党の失笑を買った。

「小池知事は、都知事選で丸川氏から露骨に批判されたことを怒っている。大臣に就任してから小池知事に何度も面会を断られた。今後、丸川大臣は、五輪開催に向けて小池知事としっかり連携していけるのか」(前出民進党関係者)

 肝いりで安倍内閣に入閣した稲田、丸川両氏は大臣としての力量が試されている。