【豊洲市場・盛り土問題】親バカすぎて墓穴を掘った?石原元都知事

2016年09月16日 17時30分

 豊洲市場の“盛り土問題”で石原慎太郎元東京都知事(83)の責任論が浮上している。石原氏は13日のBSフジの番組で「僕はだまされていたんですね」と、施設5棟の下に盛り土がされていなかったことを知らされていなかったと弁明。無責任さに批判が集まっていたが、15日になって当時の石原氏が、盛り土ではなくコンクリートの箱を埋める案を話していたことが発覚した。問題の発端は、石原氏だった可能性が高まったのだ。どうやら石原氏の親バカぶりが、やぶ蛇になってしまった!?

 本来なら豊洲市場の地下には土壌汚染対策のため盛り土がされているはずなのに、水産卸売場棟や青果棟など5棟の地下には空間が広がっていたことは周知の通り。一体誰が勝手にこんなことをしたのだと都政が混乱しているわけだが、原因は石原氏にあるのかもしれないという。

 石原氏が盛り土ではなくコンクリートの箱を埋める案に言及したのは、2008年5月30日の定例会見のこと。

 ある海洋工学の専門家が「(土壌汚染対策は)違う発想で考えたらどうか」とのアイデアをインターネット上で発言しているのを石原氏が紹介し、当時の担当局長にこの案の検討を伝えたというものだ。

 そのうえで石原氏は「(豊洲市場予定地の)土を全部さらっちゃった後、コンクリートの箱を埋め込むことで、その上のインフラを支える。その方がずっと安くて早く終わるんじゃないかという提案だった」とも語っていた。

 土壌汚染対策を検討する専門家会議では盛り土で対応する案が出たが、都は盛り土ではなく、地下に空間を作る対応を“勝手に”選択している。石原氏の意見が都の判断に影響した可能性がある。石原氏は15日に報道各社の取材に「都庁の役人からそういう情報を聞いたから、そういう意見があると取り次いだだけ」と話した。自分のせいじゃないというわけだ。

 石原氏は「全部、下(都職員)や専門家に任せていた。建築のいろはも知らないのに、そんなこと思い付くわけがない」とも釈明した。

 一方で「急に設計事務所を変えたことで、盛り土をやめて(建物の)下に訳の分からないものを造った。恐らく盛り土をするよりも経費がかかり、ゼネコンが儲かる」と持論を展開。盛り土がなかった問題について感想を求められると「東京は伏魔殿だ」と気色ばんだ。

 しかし15日夜、東京都の中央卸売市場の元市場長は石原氏から「コンクリ案について調べるよう指示があった」と述べた上で「コストを下げるために何か新しい方法はないかという趣旨だった」と説明した。

 盛り土問題に関して、石原氏はすでに失言をしている。13日にBSフジの番組に出演し「聞いていません。僕はだまされていた」と、地下空間の存在を知らされていなかったと憤慨していた。それだけではなく、「豊洲移転問題ではスキャンダルが出そうなんです」とさらなる醜聞をほのめかし、小池百合子都知事(64)に対して「徹底してやるべき」とエールまで送った。

 都政関係者は「どの口が言うかって話ですよ。選挙中に小池氏を『大年増の厚化粧』と言ったのは石原氏でしょう。豊洲移転も石原都政で決まったことですし」。一連の発言の真意を永田町関係者が解説する。

「都知事選の敗戦で(自民党東京都連会長だった)息子の伸晃氏が責任を取らされたことに怒っている。小池氏支持に回った若狭勝氏や区議はたいして処分されてないのに、なぜ息子だけがと。また、石原氏自らメディアに都政のスキャンダルを売り込んでいるという話もある。息子のアダを討つため都政も自民党都連もメチャクチャにするつもりなのでしょう」と話した。

 石原氏にすら知らせず都が“暴走”したとなれば、都政の信頼は地に落ちる。また、移転推進派の都議会自民党も手詰まりになる。親バカパワーで仕返しになるという見立てだ。

 しかし、コンクリ箱案に石原氏が言及していたことが発覚し、自身に疑惑の目が向くやぶ蛇状態に。「だまされた」などと言ったがために、ブーメランのように自分に返ってきた格好だ。親バカすぎて墓穴を掘ってしまったのか。