小池都知事と自民党都連が拉致問題で初めての共同歩調

2016年09月09日 17時00分

「北朝鮮拉致問題の解決を願う都民の集い」に出席した小池都知事

 小池百合子東京都知事(64)が8日、都内で開かれた「北朝鮮拉致問題の解決を願う都民の集い」に出席し、早期解決を訴えた。自民党東京都連との対立が目立っていたが、この問題では石原慎太郎元都知事(83)以来の“タカ派”知事の一面をのぞかせ、都連とも利害が一致する。

 国会議員時代から拉致議連のメンバーだった小池氏は「立場を変えつつも拉致被害者、特定失踪者を一刻も早く、ご家族のもとに取り戻す。都知事として、最善の努力を振る舞うことを約束したい」とあいさつした。

 小池氏はこの日、石原都知事(当時)の指示で朝鮮学校の実態を調査し、3年前に公表された報告書をホームページに再掲させたことを明かした。

「(HPから)いつのまにか消えていた。朝鮮総連と朝鮮学校の緊密かつ不可分な関係を調査している。抜本的に改めないうちには都民の税金を支出することはない」(小池氏)

 この強い姿勢を拉致被害者の家族も歓迎する。

 増元るみ子さんの弟の照明氏は「石原知事以降、猪瀬さん、舛添さんとリベラルな方が連続し、拉致問題で積極的に表に出てこなかった。(小池氏は)朝鮮総連に対する感覚も我々と似ている」と期待を寄せた。

 小池氏と冷戦状態の都連も歩み寄った。都議会の拉致議連は自民党都議が大半を占める。議連会長で自民党の古賀俊昭都議(68)は「前の知事(舛添氏)は、拉致担当の部署を知事直属から格下げではないが異動した。ぜひ新しい知事主導で、拉致問題に東京都として取り組んでもらえるよう議連としても両輪で頑張っていきたい」と小池氏に呼びかけた。

「小池都知事は朝銀信組の破綻で厳しくカネの流れを追及し、北朝鮮・拉致問題に長年取り組んでいたので官邸とも歩調が取れる。この件で都連といがみ合っている場合でもないでしょう」(都連関係者)。拉致問題では一枚岩となれそうだ。