“都議会のドン”内田茂氏が小池都政に不気味予言

2016年08月26日 07時00分

五輪旗を手にリオから帰国した小池氏

“都議会のドン”こと内田茂東京都議(77)が、小池都政に不気味な発言をしている。24日、小池百合子都知事(64)はブラジル・リオデジャネイロから五輪旗を持って帰国。「都政改革本部で問題点の洗い出しをする」と、これから東京五輪・パラリンピックをめぐる利権追及に着手する。ターゲットになるのが内田氏だ。渦中の内田氏は親しい関係者に小池都政の混乱を予言しているというから穏やかではない。

 羽田空港で飛行機から降り立った小池氏はタラップの上で五輪旗を何度も振った。直後にオリンピックフラッグ到着歓迎式に参加。五輪旗を持ち帰るという大役を果たし、ホッとした表情を見せていた。

 しかし、安堵するのはこの一瞬だけ。これからの小池都政は五輪はもちろん、築地市場移転問題など課題が山積。小池氏は「これから4年間、五輪への機運を持続させるのは難しいが、都政改革本部で問題点の洗い出しをして、そこで機運を高める方向に持っていきたい」と気を引き締めた。

 都政改革本部は小池都政の肝だ。ここで様々な利権を追及することになる。すでに週刊文春などで内田氏の疑惑が取りざたされている。25日発売の同誌は五輪や築地移転に深く関わる環状2号線にまつわるドンの疑惑を報じた。

 渦中のドンは24日夕方、都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。菅義偉官房長官(67)や二階俊博自民党幹事長(77)などそうそうたるメンツが都議会議員のために集まった。それだけで内田氏の存在感の大きさが分かる。出席者も1000人を超える大盛況だった。

 疑惑の真っただ中にあるからか、報道陣はシャットアウト。ホテルの外から狙いを定めるテレビカメラを見て、出席者らは「パパラッチがいるな」「今が旬だから」と笑い合っていた。内田氏がどんなにバッシングに遭っても、出席者らは気にも留めていない様子だった。

 内田氏もまた平常心だという。以前、親しい関係者が内田氏バッシングを心配すると、本人は「全然、大丈夫ですよ」と動じる気配はなかったという。小池氏の側近ともいえる若狭勝衆院議員(59)が元東京地検特捜部の知見を生かして内田氏について調べていると聞かされても、「若狭は小池に捨てられるよ。小池はそういう人だから」と不気味な予言までしたと関係者は明かした。

 同関係者は「小池氏はこれまで政党を渡り歩いて、権力者に寄り添っては離れてきた。内田氏が言いたいのは、若狭氏も同じように利用されるということでしょう」と解説した。批判にさらされる内田氏が余裕なのは、これから小池都政に混乱が起きることを想定しているからというわけだ。

 もう1つある。同パーティーに出席した支援者は「小池氏は都政改革本部で内田氏の利権を調べると言っているが、もし何も出てこなかったらどうするのか。責任を取れるのか。内田氏がドンと呼ばれるのには違和感がある。陳情をして見返りを要求されたことは一度もない」と小池氏のやり方を批判する。

 強固な支援者に囲まれていることも、内田氏の余裕につながっている。小池氏と内田氏の間に飛び交う火花は今後、ヒートアップしそうだ。