安倍総裁投入の“ワケ”

2012年11月30日 11時05分

 相手にすらされてない――。衆院選(12月4日公示、16日投開票)を前に自民党の安倍晋三総裁(58)が26日、東京15区(江東区)入りし雨の中熱弁をふるったことで、元小沢ガールズの田中美絵子氏(36=民主)の苦境が明らかになった。同区は民主、自民だけでなくみんなの党、国民の生活が第一などが出馬する激戦区。石川県から落下傘候補となった美絵子氏だが、自民党江東区議からは「ライバルじゃないです」と冷ややかな目で見られている。

 江東区大島の商店街で安倍氏は「民主党のせいで使えなくなった言葉がある。『マニフェスト』『近いうちに』『トラスト・ミー』だ」と民主批判を繰り出した。雨にもかかわらず商店街を練り歩き、意気揚々と次の目的地へ去って行った。

 こんな早い時期に総裁投入となったのには“わけ”がある。

 自民党江東区議は「この選挙区を絶対に取る重点区として力を入れることになったのです。区議会は自公で過半数を持っているため、普通にやれば勝てると思いますが、相手が大物なので念のためです」と指摘する。

 もちろん知名度の高いのは美絵子氏ではない。「みんな(柿沢未途政調副会長)も生活(東祥三幹事長)も党幹部です。ライバルはこの2人でしょう。田中氏は有名だけど落下傘だし、民主党は生活と分裂したわけだから力は落ちている」(前出区議)と美絵子氏を相手にしていない。

 美絵子氏は解散日に離党する同僚議員に対して「行かないで!」と昼ドラ顔負けのあでやかさをみせ、良くも悪くも国替えをアピールできた。民主党関係者は「田中氏はフットワークが軽いから新しい選挙区でも馴染めるはず。過去に『輿石ガールズ』と言ったのが話題になっているが、松木謙公氏のパーティーでは『松木ガールズ』と言っていた」と親しみやすさがある(?)という。

 美人議員は国会に戻って来られるのか。


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