現実味増す小池都知事と橋下氏の“合体”に自民は戦々恐々

2016年08月05日 07時00分

おおさか維新との合体の可能性が出てきた小池都知事

 小池百合子新東京都知事(64)は3日、都庁で各局から報告を受けた。「都の課題は多い。3分の1が終わったくらい」と当分は現状把握に努めることになる。一方、自民党は、小池氏とおおさか維新の会が連携しかねないとして戦々恐々。次々に浮かび上がる、おおさか維新の会と小池氏の接点。それに加え、政界を引退したはずの同会前代表、橋下徹氏(47)と小池氏の“合体”までが現実味を増しているという。

 自民党関係者は「東京都連は小池氏と敵対していましたが、自民党全体でみれば、内心は小池氏寄りの人もいました。ただ、小池氏と維新が連携するという観測が流れており、もしそうなったら党内シンパもいなくなってしまうかもしれない」と話した。

 小池氏と維新の接点はすでに浮上している。小池氏は2日付で政務担当特別秘書に元東京都議の野田数氏(42)を起用すると発令した。野田氏は自民党から都議選に出馬し当選。その後、日本維新の会から衆院選に出馬して落選していた。野田氏が維新との橋渡しをすることもあり得る。

 自民党国会議員は「小池氏と維新の連携はあり得ます。維新はその腹づもりですよ。すでに来年の東京都議選候補者の公募をスタートさせています。小池氏は『不信任案が出たら都議会を解散する』と言っているので、いつ解散があってもいいようにということでしょう。小池氏も維新の手法をまねるのではないか。つまり、東京都議会では自民党とケンカするけど官邸とは仲良くするというように」と指摘した。

 小池氏とおおさか維新の前代表、橋下氏が連携↓合体しようものなら、大旋風を巻き起こすことは必至だ。そうなったら自民党ものんびりしていられない。震え上がる自民党関係者の間では、以下のような臆測が飛び交っている。

「小池氏のイメージカラーは緑だけど、維新も緑じゃなかったっけ」「小池氏のガラス張りの選挙カーは維新も使っていた」「知事報酬半減の公約は維新の言う身を切る改革じゃないか」――。

 小池氏にとっても同志の都議を増やさない限り、やりたいことはできない。名称から「おおさか」を外す可能性もある維新にとっては党勢拡大につながる。両者の利害は一致するだけに現実となるかもしれない。

 自民党のおびえっぷりをよそに小池氏は、都知事の仕事にまい進するばかり。この日は約4時間にわたる報告を受け築地市場の豊洲移転の話題も出た。

「現状と経過についてうかがった。まだまだよく理解していかなければならない」と選挙の後遺症ともいえるかすれ声で語った。4日もさまざまな報告を受ける予定だ。

 一方、2020年東京五輪に向け、タッグを組む五輪担当相との関係も危惧されている。

 3日の内閣改造で同大臣となった丸川珠代氏(45)は、都知事選で自民党が擁立した増田寛也氏(64)の応援演説で「内輪の話に終始する人はいらない」と党都連批判を繰り返す小池知事をやり玉に挙げ「都議会と事を構えようとする人が知事になれば、時間を無駄にする」と批判していた。

 小池知事は3日、丸川氏の五輪相起用について「国民、都民にとっていい大会になるよう連携したい」と強調。選挙戦で批判されたことには「言葉はよく存じておりませんが、それぞれ立場もあるんでしょう」と大人の対応をしたが、さて…。