【都知事選】増田氏と小池氏が小平を決戦の地に選んだワケ

2016年07月27日 15時00分

雨の中、集まった聴衆に向け演説する小池氏

 ラストスパートに入った東京都知事選(31日投開票)で26日、トップを争う自公推薦の増田寛也元総務相(64)と女1人の戦いをする小池百合子元防衛相(64)が小平駅前で“激突”した。残り少ない選挙期間であえて主要3候補のうち2人が選んだのが小平市。それだけ両陣営が小平を決戦の舞台として重要視しているのだろう。

 午前10時15分、西武新宿線小平駅の南口に増田陣営が現れると、200~300人はいるかと思われる聴衆が出迎えた。公明党関係者が「都知事は誰に?」と問いかけると、「増田~!」と年配の男女が声を上げる。図ったようなコール&レスポンスは組織力のなせる業である。

 この日は自公合同の演説会で、地元議員らを含めた約20人の政治家が駆けつけた。黄色い声を浴びる増田氏は「両親が小平霊園にいるんです。両親の墓参りで小平にはいつも来ている。選挙に勝ったということをお盆に報告したい。私は片足が小平に立っているんですよ」と冒頭から小平ラブをアピール。思わぬ接点に聴衆も大喜び。

 一方、小池氏は午後1時30分に小平駅南口へ。動員ができず、かつ雨も降り始めたことから集まりが不安視されたが、約100人以上はいたか。小池氏は自民党東京都連のブラックボックスぶりを取り上げた。「都連の一部の人が決めて一任で終わり。私の推薦もいつの間にか他の人に決まった。(小池氏を応援した人が)除名になるなんて江戸時代みたい」と都連批判を展開した。

 組織による物量作戦があったとはいえ、小平霊園の話で聴衆ウケした増田氏が小平合戦を制したと言えよう。もっとも、前回の都知事選では聴衆の数が圧倒的だった細川護熙氏(78)よりも聴衆が少なめの舛添要一氏(67)が勝っている。

 ちなみに、どうして小平駅なのか。増田陣営の関係者が明かす。

「小平市には駅が7つほどあります。ターミナル駅のような人の集まる駅はありません。だから小平市で演説をやると、ちょうど真ん中にある小平駅になるのです」…。舛添氏の「(湯河原は)奥多摩より近い」発言で今回の都知事選は多摩地区に注目が集まっている。小平は多摩票を占う場所でもあった。