【都知事選】“レアキャラ”普段は日の当たらない候補者&小池氏12人の異色演説

2016年07月27日 07時00分

小池氏(左)にエールを送った山口氏

 東京都知事選(31日投開票)に出馬しているのは、主要候補と呼ばれる3人だけじゃない。史上最多となる21人が出馬しているが、大手メディアではなかなか取り上げられない。そこで“政界の牛若丸”こと山口敏夫元労相(75)らが中心となって、小池百合子元防衛相(64)も含む計12人による“立会演説会”が新宿で開催された。走馬灯を見たことで立候補を決意した候補やノースリーブで訴える女性候補も。普段は日の当たらない候補者の中に、実はあなたにぴったりな人物がいるかもしれない。

 演説会のトップバッターは、歯科医師の岸本雅吉氏(63)だ。健康都市東京をスローガンに掲げているが、右目には痛々しい眼帯が。「ゴミが目に入ってしまいました」と話す。

 主な政策は「小学校、中学校で農業の時間を導入し、生活力をつける」など。目を引くのは両脇の美女だ。岸本氏は「スタッフです。健康を訴えているのできれいどころが集まるのかな。演説中もカメラがそっち向いている気がしてました(笑う)」と笑みを見せた。

 元派遣社員の高橋尚吾氏(32)は真面目な雰囲気。出馬のきっかけは、「舛添氏の辞任の時に走馬灯が見えました。今までの人生の歩みです。それで今やるべきなんだと思いました」という。政治についてはこれまでも考え続けてきた。「政権争いと行政は切り離すべき」と既存政党による権力闘争が都知事選に及んでいる現状を批判した。

「未来創造経営実践党」の山中雅明氏(52)は税理士として中小企業経営者たちと仕事をしてきた。「都議会議員の収支報告書に監査を入れたい」と税金の使い方に庶民目線を導入するとした。

 都知事選常連のマック赤坂氏(67)が遅刻をする一方、ジャーナリストの上杉隆氏(48)と「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏(48)が続く。歯に衣着せぬ両氏の主張は本紙既報だが、ネット上でも好評を博している。

 関口安弘氏(64)は用意された街宣車ではなく、ビールケース上で演説。そこらへんのオッチャンに見えるが、公約は硬め。「横田基地の返還協定を政府に要請して実現したい」とブチ上げた。跡地には世界平和センターを作るという。

 中川暢三氏(60)は兵庫県加西市長や民間でビジネスマンとして得た経験をアピール。「改革のアイデアはあります。民間でビジネスをしっかりやってきましたから」と他候補との違いを強調した。

 聴衆の視線をクギ付けにしたのは、ノースリーブで現れた幸福実現党の七海ひろこ氏(32)だ。七海氏の時だけ聴衆が増え、歓声も大きかった。消費税5%の特区構想や相続税の廃止、そして規制緩和を訴え、目玉政策は「超高層都市を作ります。どの世代も安くて広い家に住めるようにしていきます」という東京の摩天楼化。演説終わりに投げキッスをするなど、男性ばかりの候補者の中でひと際目立っていた。

 ようやく到着したマック氏は「スマイル!してますよね」とおなじみのポーズ。「候補者の中に京大OBが2人いる。私は農学部で医学部の次に難しい。もう1人の鳥越さんは文学部で誰でも入れる学部です」とやゆ。政策は都職員に能力主義を導入し、人件費を削減する。また、都議をゼロにして区議や市議が都議を兼任する制度を作るという。

 内藤久遠氏(59)は首から標旗を下げて登場した。たすき代わりなのか。「一般道の整備が遅れている。打ち上げ花火としてツールド関東・甲信越をやり、自転車レースをする。外国からの観光客を招くことができる」と政策を語った。

 呼びかけ人の山口氏が、増田寛也元総務相(64)や五輪組織委員会の森喜朗会長(79)を痛烈に批判していると有力候補からただひとり小池氏が乱入。山口氏は「目の前にいたら批判ができない」と苦笑しながら、「胆力がないと森喜朗とか内田茂(“都議会のドン”とも言われる自民党都連幹事長)という悪の枢軸との対決はできない」と小池氏にエールを送ってみせた。

 候補者は出馬に当たって、供託金300万円を支払っており、真剣そのもの。十人十色の政策に耳を傾けてみれば、より政策論争も深まるハズだが、残念ながら個性豊かな面々が一堂に会する舞台が用意される見込みはない。