元阪神・赤星氏に出馬要請

2012年11月23日 15時45分

「国民の生活が第一」(生活)の小沢一郎代表(70)が、いよいよ衆議院選挙(来月16日投開票)に全力投球できる態勢となった。資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、政治資金規正法違反罪に問われた小沢被告を一審に続き無罪とした東京高裁判決について、検察官役の指定弁護士3人は19日、上告を断念した。これで小沢氏の無罪が確定したが、選挙戦では大阪の人気者を候補者に立てようとしたが、好感触が得られず苦労しているとの情報をキャッチした。

 小沢氏は19日、記者会見で「最初から、やましいことはないと言い続けてきたが、無罪確定で主張が裏付けられた。国民に感謝を申し上げる」と述べた。刑事被告人の立場から、無罪を勝ち取った政治家となり、大手を振って選挙戦に打って出ることができる。しかし“剛腕”は意中の目玉候補者を射止めるのに苦労している。つい先日のことだ。比例代表候補者選びで「ある著名人候補者に出馬を要請したが、色よい返事をもらえなかった」とは関係者。この候補者が、元阪神タイガース選手で現在は野球評論家として活躍中の赤星憲広氏(36)だ。

 小沢氏といえば、2年前の参議院選挙で、五輪で2個、世界選手権で7個の金メダルを獲得した谷亮子参院議員(37)を民主党の比例区で擁立し当選に導いた。ところが、今度の衆院選は自民党の政権奪還や石原慎太郎氏(80)と橋下徹大阪市長(43)が率いる「日本維新の会」に話題を取られた格好で、存在感を示せず苦労している。

 そうした中、小沢氏が「生活」の目玉候補として赤星氏に白羽の矢を立てたという。

「小沢さんは、橋下さんが石原さんとタッグを組んで維新の会を立ち上げたことで焦っています。石原さんも第三極勢力を結集するなら、小沢さんに声をかけてもいいものだが、『あの野郎だけとは絶対に一緒にやりたくない!!』と吠えて第三極での連携は難しい。そこで、橋下市長の大阪で一番人気の阪神の選手だった赤星さんに出馬を打診したと言います」と永田町関係者は明かす。

 赤星氏は現役時代の2003年から、自らの盗塁の数だけ車いすを養護施設や病院に寄贈。2004年には社会福祉活動に貢献したプロ野球選手に贈られるゴールデンスピリット賞を受賞した実績がある。

「小沢さんは現役引退後も車イス贈呈の社会福祉活動を行っている赤星さんを政治家としても活躍できると考えた。比例代表候補となれば、全国の阪神タイガースファンから票が取れる見込みもある。ところが、肝心の赤星さんから色よい返事はもらえていないようです」(前出の関係者)

 赤星氏が所属するマネージメント事務所に話を聞くと「(小沢氏から出馬の打診があったとか)何もお答えすることはできません」。

「出ない」と明言しておいて、ギリギリに出馬するのが選挙のパターン。果たして小沢氏は公示日(来月4日)まで赤星氏を電撃立候補させられるのか、それとも急きょ他の目玉候補になるのか?