【都知事選】小池氏「乱」の真意 新党は? カジノ賛成?

2016年07月18日 16時30分

小池百合子氏

 都知事選(31日投開票)が14日告示され、選挙戦が過熱している。政治ジャーナリスト藤本順一氏が自民、公明両党を敵に回し「女性初の都知事誕生か」と注目される小池百合子元防衛相(64)に「小池の乱」の真意、「東京大改革」と掲げた都政のビジョンに迫った。

 

 藤本:自民、公明にイジメられての序盤戦はいかがですか(笑い)。

 

 小池:「崖から飛び降りる」と言った意味は「飛び降りる」のではなく、それによって「風を起こす」こと。出馬表明してから、紆余曲折ありましたが、まさしく風が起こりつつあるというのを実感している。衆院議員を辞め、退路を断っているので、そのあたりの覚悟もだんだん皆さんに伝わっていくのではないかと思います。

 

 藤本:都内を歩いてみると、ポスター掲示板でも自公が推薦する増田寛也元総務相のポスターが張られていないところもある。

 

 小池:私は組織も何もついていないので、ポスター張りもできないかなと思っていたが、あちこちで同志というか、仲間が旗を揚げてくれて、一生懸命やってくれている。自民党よりも、鳥越さん(俊太郎氏)よりも一番に張ったところがたくさんある。気合が入っていますよ!

 

 藤本:昔の話になるが、石原慎太郎さんが都知事を辞める時、実は小池さんが後継者で有力だったと周辺から聞いていました。石原都政は賛否あるが、安定していたのは事実で、石原都政から継承すべき点もあるのではないか。

 

 小池:後継者だなんて、初耳ですけど、石原さんは地方自治体の首長ながらも、国を守る大切さを訴え、発信力があった。私もその意味で、知事になってやりたいことはまさに首都・東京から国民や対外的にメッセージをお伝えし、さまざまな改革に取り組むことです。

 

 藤本:政策では特区制度の徹底活用を掲げていますね。

 

 小池:特区は既に決まっているのに何もしないで神棚に飾ってあるだけになっている。特に金融でアジアナンバーワンの東京に戻したい。「ワールド・ビジネスサテライト」のキャスターをしていたころのマーケットは東京、ロンドン、ニューヨークの順番だったが、明らかに低下し、企業も日本から去ってしまった。都税を軽減し、海外からの金融機関をもっと呼び込みたい。

 

 藤本:なかなか進んでいないカジノ構想は賛成しているのか?

 

 小池:インバウンド(訪日外国人)を呼び込むためにはIR(カジノを含む統合型リゾート)はありだと思っています。依存症の問題というが、パチンコはどうなるのか。私は否定的ではありません。

 

 藤本:東京の課題というのは長年議論されていて、各候補者の政策も横並びに見える。小池氏ならではの政策は?

 

 小池:ペット殺処分ゼロを掲げているのは私しかいない。乳児用液体ミルクの普及などは何かと思われるかもしれないが、あえて細部にまで書き込んだ。何が違うかと言うと、まさに生活者目線で細かいところまで目配りしている。そうでないと役人が書いた政策だと思われてしまう。

 

 藤本:都知事に当選したとして、自公から反発があれば、政策も進められない。独自に議員を集める「小池新党」の構想はありますか?

 

 小池:いろんな方法があると思うが、崖から飛び降りて、バタンキューと倒れてしまうだけでは、なんのために議員バッジを外したかとなる。次のことも視野に入れていかないといけない。都議会は改革を進める心臓部ですから旧態依然としていたら、首都の機能を果たせないし、ましてや東京五輪の大事業もこなせない。いろいろと策は考えています。

 

 藤本:小池氏は中高年にはもちろん、知名度抜群だが、無党派層や若い世代への訴えがカギになりますね。

 

 小池:それが街頭演説をしていると、自然と人の輪ができ、中でも女子高生に人気なんですよ。この間の動きがテレビで放映されていて、みんな興味を持ってくれているのか、インスタグラムとかでキャー、キャー言ってくれている。もう私がキャスターをやっていたのを知っている人はいないんでしょうけど(笑い)。とにかく東京は日本のフロントランナーですから、私がトップに立って、引っ張っていきたい。