トランプ氏「少女レイプ疑惑」に新証言 米大統領選への影響は?

2016年07月06日 07時00分

トランプ氏に深刻な疑惑が浮上している(ロイター)

 米大統領選の民主党候補指名を確実にしたヒラリー・クリントン前国務長官(68)が公務で私用メールを使っていた問題で、米連邦捜査局(FBI)が今月に入って本人から任意で事情を聴き、選挙戦に影響が生じる可能性が出てきた。対する共和党候補指名が確実な実業家ドナルド・トランプ氏(70)に関しては、1994年に乱交パーティーで当時13歳の少女をレイプした疑いが浮上。先月、連邦裁判所に出された資料から新たな事実が発覚した。複数の海外メディアが報じている。

 被害を訴えた現在30代の女性は「トランプ氏が自身に対し、1994年に4回にわたって性的行為を働いた」と主張している。トランプ氏の友人の実業家で小児性愛者として有名なジェフリー・エプスタイン氏(63)が自宅で開いた乱交パーティーでの出来事とされ、トランプ氏は断固として否定してきた。

 提訴の資料によるとトランプ氏は、当時13歳だった女性をベッドにくくり付け、「やめて!!」と大声で叫ばれても強姦に及んだという。女性の顔を平手で殴り「私はやりたいように何でもする。もしもこの行為をバラそうものなら、君も君の家族も痛めつけられることになるぞ」と口封じもしていたとされる。

 損害賠償を求める提訴は4月末、カリフォルニア州の裁判所に対して行われたが、提出された書類には不備があったために一度は棄却に。6月に再度提訴された。

 この提訴では新たに、1991年から2000年までエプスタイン氏の人材採用担当として働いていた女性が、「ティファニー・ドー」という匿名の署名付きの宣誓陳述書を提出。「被害女性はモデル業界での仕事を約束されて、乱交パーティーに連れて行かれ、大人に交ざっていた」と証言している。

 ティファニー・ドー氏は「私はこの女性が、トランプとエプスタイン氏から様々な性的行為をさせられている姿を見ました。2人はともに、女性が13歳ということは知らされていました。女性がトランプ氏と無理やり性的行為をさせられている姿を4回とも見ましたし、4回目は、女性がやめるように頼んでいるにもかかわらず、無理やりレイプしているのを見ました」と明かした。

 女性とティファニー・ドー氏はそれぞれの陳述書で、当時12歳だったマリアという少女のことについても触れている。

 マリアさんはエプスタイン氏の乱交パーティー後に行方不明になっており、トランプ氏は被害女性に対し、「性的暴行の事実を公言すればマリアと同じ運命をたどることになる」と言い放ったという。

 ティファニー・ドー氏は「トランプ氏とエプスタイン氏の手によって少女が肉体的、性的危害を加えられているのを目撃した真実を断言するため名乗り出ました」とも述べている。

 トランプ氏は、女性の主張を否定したほか、主張は政治的な意図を含むでっち上げだとしてはねつけている。

 アラン・ガーテン弁護士は英紙デーリー・メールに対し「独自調査に基づけば、女性が主張していることは証拠が存在しない。主張は完全な誤りであり、メディアの注目を集めるため、または政治的な動機によるものであることは明らかだ」とコメント。

 市民権運動を専門とする弁護士で、コメンテーターでもあるリサ・ブルーム氏は「トランプ氏については“疑わしきは罰せず”とされるべきだが、女性の主張は真剣に取り扱われるべきだ。主張は信ぴょう性があり、無視されるべきものではない」とハフィントン・ポスト紙に寄稿した。

 また米メディアでは、かつてトランプ氏が、08年に未成年の少女と性行為に及んだとして禁錮刑を受けたエプスタイン氏について、米ニューヨーク・マガジン誌に話した内容が蒸し返されている。

 トランプ氏は同誌に対し「私はジェフ(エプスタイン氏)を15年にわたって知っている。素晴らしい男だ。一緒にいて、とても楽しい。彼は私と同じぐらい、美しい女性が好きで、その女性の多くは若い子だ。間違いなくジェフリーは社交ライフを楽しんでいる」と話していた。

 およそ4か月後に迫った米大統領選が、より混沌としてきた。