参院選CMに最初から岡田代表を出さなかった民進党の戦略とは

2016年07月01日 15時00分

岡田克也代表

 民進党は6月30日、東京・永田町の党本部で会見を開き、参院選(7月10日投開票)向けの新たなCMを発表した。

 岡田克也代表(62)がアベノミクスの問題点について語りかける「岡田代表編」と、複数の若者が順番に憲法前文を朗読していく「日本国憲法前文編」の2種類。

「岡田代表編」は1日から一部のローカル局などで放送されるほか、インターネットでも公開される。岡田氏が「働く人の4割が非正規」「高齢単身女性の半分が貧困」とのデータを読み上げた後「これを当たり前にしてはいけない」「豊かさを分かち合える国へ」と語りかけるパターンなどがある。

「前文編」は東京、大阪、名古屋などの街頭ビジョンやインターネットですでに公開されている。今回の参院選から「18歳選挙権」が導入されたことを受け、18、19歳を中心とする若者が、リレー形式で前文の一部を朗読していく内容で、最後に「未来をどうしたいですか。」という文言が表示されて締めくくられる。

 前回のCM「ダレノミクス」3編では、同党の“顔”岡田代表が一度も登場しなかったため、自民党関係者からは「なぜ?」と疑問を投げかけられた。同党広報企画局長で参院議員の藤本祐司氏(59)は「ダレノミクスCMのアクセス数は、わりと多くありました。反応は良かったと受け止めている」と話す。

 岡田代表を最初のCMから登場させなかった狙いについては「党内で岡田代表CMが先か、そうでないCMが先かで議論があった。選挙戦は最後の1週間が大事。序盤戦でなく、終盤戦で岡田代表を登場させることに意味がある」と藤本氏。

 政党CMは終盤戦の選挙戦を占う意味でも重要な役割を果たすといわれている。「民進党は、今年3月に民主党と維新の党が合流して誕生した政党。有権者は投票所で民進党に入れるつもりが、民主党と書くのではないかと心配している。無効票にならないためにも政党CMで民進党をアピールしたい」と同党関係者は期待している。